※本記事の一部はAIを活用して作成しています。
はじめに
ThreadsなどのSNSで最近、
「この織田信長の歌、めちゃくちゃいい」
「この信長と明智光秀は誰?」
「本当に人間が歌ってるの?」
と話題になっている動画があります。
それがYouTubeチャンネル「リングマスター Ringmaster」が公開している、
『【FIRST TAKE】涙の本能寺|織田信長 feat. 明智光秀』
です。
2026年7月6日に公開された動画は、8月26日時点で165万回再生を突破。リングマスターの他の動画が数万回規模であることを考えても、この作品だけ桁違いに伸びています。
しかも映像を見ると、織田信長と明智光秀らしき男性がマイクの前に立ち、ラップと歌を掛け合うかなり本格的な仕上がり。
「俳優は誰?」「歌手は誰?」「FIRST TAKEにこんな動画あった?」と思った人も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、これは実在する歌手が織田信長役・明智光秀役として出演した動画ではなく、AI生成技術を使って制作されたフィクション作品です。
この記事では、「涙の本能寺」を誰が歌っているのか、リングマスターとは何者なのか、AIでどこまで作られているのかを調査しました。
織田信長のラップ動画「涙の本能寺」とは?
話題になっているのは、YouTubeチャンネル「リングマスター Ringmaster」が2026年7月6日に公開した動画です。
タイトルは、
『【FIRST TAKE】涙の本能寺|織田信長 feat. 明智光秀』
となっています。
内容は、本能寺の変で敵対することになった織田信長と明智光秀の心情を、現代的なラップやJ-POP風の楽曲として描いたもの。
投稿者自身も動画を「完全オリジナルのフィクション・アート映像」と説明しています。
「涙の本能寺」の歌詞の意味は?信長と光秀の掛け合いを解説
『涙の本能寺』は、単に「明智光秀が織田信長を裏切った本能寺の変」を歌にした作品ではありません。
曲全体を通して描かれているのは、信長と光秀がお互いに本音を伝えられないまま、取り返しのつかない結末を迎えてしまった物語です。
信長と光秀が交互に自分の思いを歌うことで、同じ本能寺の変を「裏切られた側」と「裏切った側」の両方から描いています。
織田信長パート|「なぜ裏切った?」から自分への後悔へ
信長側は最初、自分が天下統一を目前にしていたにもかかわらず、信頼していた光秀に討たれたことへの驚きや悲しみを歌っています。
しかし曲が進むにつれて、感情が少しずつ変化。
「光秀がなぜ裏切ったのか」と責めるだけではなく、自分は光秀の苦しみに気づいていたのか、もっと話を聞くべきだったのではないかと、自分自身を振り返るようになります。
特に印象的なのが、信長が光秀を近くに置いていたことを「信頼」の表れとして描いている点。
裏切られた怒りよりも、
「信頼していたからこそ悲しい」
という感情が前面に出ています。
いわゆる冷酷な「魔王・信長」とは少し違う、不器用で人間らしい信長として描かれているのが『涙の本能寺』の特徴です。
明智光秀パート|信長への尊敬と苦しみの間で揺れる
一方の光秀は、最初から信長を憎んでいた人物としては描かれていません。
信長への尊敬や忠義がありながら、その強烈な存在の近くにいることで次第に苦しくなっていった――という設定です。
つまりこの作品の光秀は、
尊敬している。
でも怖い。
認めてもらいたい。
でも苦しい。
それでも言い出せない。
という複雑な感情を抱えています。
最終的に光秀は信長を討ちますが、それによって解放されるわけでもありません。
むしろ「本当はこんな結末を望んでいなかった」という後悔が強く描かれています。
このあたりが、単純な「裏切った家臣」という光秀像とは大きく違うところです。
後半は信長と光秀の「もし生前に話せていたら」
そして『涙の本能寺』で最も印象的なのが後半です。
二人は次第に敵同士としてではなく、生前に言えなかった本音をようやく伝え合う二人として描かれるようになります。
信長は「もっと早く言えばよかったのに」と光秀に語り、光秀も自分の弱さや苦しみを認める。
最後には、本能寺の変という歴史的な悲劇を越えて、死後の世界でもう一度関係をやり直すような展開になります。
要するに『涙の本能寺』は、
「もし信長と光秀がもっと話し合えていたら、本能寺の変は起きなかったのでは?」
という“もしも”を、二人のデュエットとして描いた作品と考えると分かりやすいでしょう。
歴史というより「信長と光秀のイメージソング」に近い
この曲を聴いていて面白いのが、歴史解説を聞いている感じがあまりしないことです。
むしろアニメや漫画で、対立してしまった二人のキャラクターそれぞれに感情移入しながら、その関係を描いたイメージソングを聴いている感覚に近いものがあります。
しかも映像では、和装姿の信長と光秀がアクセサリーやヘッドホンを身につけ、現代のアーティストのようにマイクへ向かいます。
歴史上の人物×現代的な音楽×イケメン化されたAIビジュアル
という組み合わせも、『涙の本能寺』がSNSで目を引く理由なのでしょう。
個人的には「歴史上の人物をイメージソングにする」という発想そのものが、この作品の面白さだと感じました。
注意|信長と光秀が本当にこのような関係だったわけではない
ただし、ここは区別しておく必要があります。
『涙の本能寺』で描かれている信長と光秀の会話や心情は、史実をそのまま再現したものではありません。
制作者自身も、この動画について「完全オリジナルのフィクション・アート映像」と説明しています。
そもそも、光秀がなぜ本能寺の変を起こしたのかについては現在も研究・議論が続いており、怨恨だけで説明する説のほか、信長の四国政策変更との関係などさまざまな説が検討されています。近年の研究でも、光秀の動機をめぐって複数の説が論じられています。
その「光秀はなぜ信長を討ったのか」という歴史上の空白に、
「本当は尊敬していた」
「本音を言えなかった」
「二人とも後悔していた」
というフィクションの物語を当てはめたのが『涙の本能寺』です。
史実だと思って見るのではなく、本能寺の変を題材にした創作・イメージソングとして楽しむ作品と考えるのがよいでしょう。
「涙の本能寺」は誰が歌ってる?
一番気になるのが、
「結局、この歌声は誰なの?」
というところでしょう。
動画を見ると、信長役と光秀役の男性が実際にスタジオで歌っているようにしか見えません。
しかし、動画説明欄には、
本動画は、AI生成技術を用いて制作された完全オリジナルのフィクション・アート映像です。
と明記されています。
さらにYouTube上にも、「音声や映像は、AIによって一部変更されているか、すべてAIが生成したもの」というAIコンテンツの表示があります。
そのため、現時点で確認できる公開情報を見る限り、「織田信長を歌っている○○という歌手」「明智光秀役は○○という俳優」といった実在人物は確認できません。
つまり、
「誰が歌っているの?」→ 特定の歌手名は公表されておらず、AI生成による作品と考えるのが適切
ということになります。
映像の織田信長と明智光秀もAI?
こちらもAI生成とみてよいでしょう。
動画の信長は、いわゆる昔ながらの歴史ドラマの織田信長とはかなり違います。
着物姿でありながら、
大きなゴールドチェーン、ピアス、ヘッドホン、現代的なマイク
という組み合わせ。
明智光秀も端正な顔立ちに現代的なアクセサリーを合わせており、歴史上の人物を現代のアーティスト風に再デザインしています。
このビジュアルも「涙の本能寺」が拡散した大きな理由の一つではないでしょうか。
実際、現在SNS上では「Threadsで知った」「AIの使い方が面白い」「曲がいい」といった反応とともに動画が共有されています。
「FIRST TAKE」って本物のTHE FIRST TAKE?
ここは勘違いしやすいポイントです。
動画タイトルには、
【FIRST TAKE】
とあります。
さらに白い背景、一本のマイク、ヘッドホンを着けた歌手という映像なので、人気YouTubeチャンネル「THE FIRST TAKE」を連想します。
本家のTHE FIRST TAKEは、白いスタジオに置かれた一本のマイクの前で、アーティストが「一発撮り」でパフォーマンスすることをコンセプトとしたYouTubeチャンネルです。
一方、「涙の本能寺」はTHE FIRST TAKE公式の動画ではありません。
リングマスター側も説明欄で、既存作品や番組へのオマージュ・パロディ表現を含むものの、公式の版権元などとは関係がないと明記しています。
そのため、
THE FIRST TAKE出演 → ×
THE FIRST TAKE風のAI作品 → ○
と考えると分かりやすいでしょう。
「涙の本能寺」は全部AIで作られている?
ここは少し慎重に書く必要があります。
リングマスターはAI生成技術を使用していることを明記していますが、「この動画の歌詞は○○、楽曲は○○、映像は○○というAIを使った」という具体的な制作工程までは、今回確認した公開情報から特定できませんでした。
したがって、
「Sunoで作った」
「Runwayで映像を作った」
「ChatGPTで歌詞を書いた」
などと断定することはできません。
現在では、生成AIを組み合わせれば、歌詞・作曲・歌声・人物画像・動画まで制作すること自体は可能です。
実際、別のAI歴史映像作品ではChatGPT、ImageFX、Runway、VOICEVOXなど複数のAI・音声ツールを組み合わせた制作例もあります。
ただし、これはあくまで別チャンネルの制作例。「涙の本能寺」が同じツールを使った証拠ではありません。
リングマスター本人が制作ツールを公開しない限り、使用ソフトについては「不明」とするのが正確です。
なぜ「涙の本能寺」だけ165万回も再生された?
リングマスターでは、歴史上の人物を題材にした作品だけでなく、会社員のパワハラなど現代社会をテーマにしたAI楽曲も公開されています。
その中でも「涙の本能寺」は突出して伸びています。
大きな理由として考えられるのが、「歴史×現代音楽×AIビジュアル×エモい物語」という組み合わせです。
本能寺の変は、多くの人が知っている歴史的事件。
そこにイケメン化された信長と光秀、FIRST TAKE風の映像、ラップとメロディー、さらに「もし二人が本音を話していたら」という物語が加わっています。
SNSでも実際に「Threadsで知った」という投稿が複数確認でき、8月下旬になってもXで動画を紹介する投稿が続いています。
YouTube公開直後だけではなく、Threadsなどを経由して後から再拡散していることも、再生数が伸びている理由の一つと考えられます。
リングマスター Ringmasterとは何者?
「涙の本能寺」を公開しているのは、YouTubeチャンネル「リングマスター Ringmaster」です。
確認できる動画には、「涙の本能寺」のほか、千利休を題材にした楽曲や、パワハラに悩む会社員を描いた作品などがあります。
つまり、実在するバンド「リングマスター」のMVを投稿しているというより、AIを利用したオリジナル音楽・映像作品を制作するYouTubeチャンネルと考えるのが自然です。
少なくとも現時点では、動画に登場する人物を実在のボーカリストとして紹介する情報は確認できません。
今後、制作方法や使用AIなどが公開された場合は追記したいと思います。
おわりに
SNSで話題になっている織田信長のラップ動画は、リングマスター Ringmasterが公開した『涙の本能寺|織田信長 feat. 明智光秀』です。
映像を見ると本物の歌手が歌っているように見えますが、投稿者自身がAI生成技術を利用したフィクション作品であることを明記しています。
また「FIRST TAKE」とタイトルにありますが、本家THE FIRST TAKEへの出演動画ではありません。
それでも165万回以上再生されているのは、AIだからというだけではなく、織田信長×明智光秀という誰もが知る関係を、現代的な音楽とビジュアルで「イメージソング化」したところが面白いのだと思います。
歴史上の人物にアニメや漫画のキャラクターのような感情や物語を与え、現代の音楽として聴かせる――。
「歴史人物のイメソン」というジャンルが、これから増えていくのかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。




コメント