※本記事の一部はAIを活用して作成しています。
はじめに
『ゴジラ-0.0』で、かなり印象に残った作戦が「鳴神作戦」です。
新たに現れた巨大生物・ギドラを倒すため、気象予報官・青山眞琴が考えた作戦でした。しかし結果は成功どころか真逆。ギドラは雷の力を取り込み、私たちがよく知る三つ首の怪獣「キングギドラ」へと進化してしまいます。
倒すために考えた作戦が、逆にもっと強い怪獣を生み出してしまう。
この記事では、鳴神作戦とはどんな作戦だったのか、なぜ雷を使ったのか、ギドラはなぜキングギドラになったのか、その失敗が最終決戦へどうつながったのかをネタバレありで解説します。
※ここから『ゴジラ-0.0』の重大なネタバレを含みます。
鳴神(なるかみ)作戦とは?
鳴神作戦は、ギドラに避雷針を打ち込み、雷を直撃させて倒そうとする作戦です。
考案したのは、長澤まさみさん演じる気象予報官・青山眞琴。大型災害対策事務局に出向してきた、気象分析のスペシャリストです。
前作『ゴジラ-1.0』では、野田が海の水圧を利用した「海神(わだつみ)作戦」を考案しました。
今回は海ではなく雷。
「鳴神」という名前も、雷や雷神を連想させる作戦名になっています。
なぜギドラに雷を落とそうとした?
鳴神作戦の前には、米軍から提供された強力な爆弾を使ってギドラを倒そうとしています。
しかし、その攻撃でもギドラを仕留めることはできませんでした。
そこで青山が考えていたプランBが鳴神作戦です。
青山は雷雲の動きを予測し、ギドラに避雷針を打ち込むことで、自然の落雷エネルギーを直接ギドラへ流し込もうとします。
つまり、人間が生み出した兵器だけでは倒せない相手に対して、今度は自然そのものの力を利用しようとしたわけです。
鳴神作戦ではパイロットたちにも大きな危険があった
作戦は、ただ避雷針を打ち込めば終わりではありません。
雷が落ちるまで、ギドラを作戦区域に引きつけておく必要があります。
そのため戦闘機のパイロットたちは、ギドラの攻撃をかわしながら時間を稼がなければなりませんでした。
敷島は当初、実際に飛ぶのではなく、パイロットたちへの助言役として参加しています。
しかし、
「そんな動き、簡単にできるわけがない」
というような反発も受けます。
実戦経験のある敷島にはできても、集められたパイロット全員が同じように動けるわけではありません。
実際、鳴神作戦では犠牲者も出ます。
機体を立て直し、「助かった」と思った直後にギドラに食われてしまうパイロットの場面などは、かなり怖かったです。
雷がギドラに直撃!作戦成功かと思われた
それでも作戦は進み、ギドラに避雷針を打ち込むことに成功します。
そして青山が予測した雷雲が到達。
ギドラに雷が直撃します。
落雷を受けたギドラは墜落し、一度は動かなくなったように見えます。
ここだけを見ると、
「鳴神作戦、成功した?」
と思います。
ところが、その直後にギドラの身体に異変が起こります。
ギドラは雷で死なずキングギドラに進化する
ギドラは雷によって死んでいませんでした。
むしろ、雷のエネルギーを取り込んで進化してしまいます。
身体はさらに巨大化。
青黒かった身体は金色へ変化し、首は3本、尻尾は2本に分岐します。
ここでついに、
キングギドラ
が誕生します。
倒すために落とした雷が、逆にギドラを強化してしまったわけです。
個人的には、この展開はかなり驚きました。
最初に出てきた時点では「ギドラ」という名前でしたが、まさか人間の作戦によって私たちの知るキングギドラになるとは思いませんでした。
なぜ雷でキングギドラになったのか?
では、なぜギドラは雷で進化したのでしょうか。
ここは映画の中で、細胞レベルの仕組みまで詳しく説明されているわけではありません。
ただしギドラには、もともと外部から取り込んだものを自分の能力へ変える性質があります。
ギドラは周囲の生物を捕食し、その遺伝的な特徴を取り込んで成長してきました。
その性質を考えると、鳴神作戦で浴びた強烈な雷も、単なるダメージではなく、ギドラにとって新たなエネルギー源になったと考えられます。
つまり、
人間は「雷で焼き殺す」つもりだったのに、ギドラ側はその雷さえ自分の力にしてしまった
ということです。
なお、「なぜ雷を吸収すると首が3本になるのか」まで、映画で科学的に説明されているわけではありません。
ここはギドラの持つ異常な進化能力と、キングギドラ誕生を結びつけた怪獣映画としての演出と考えるのが自然です。
キングギドラになって何が変わった?
キングギドラへの進化によって、ギドラはさらに危険な存在になります。
見た目が三つ首になっただけではありません。
雷を取り込んだことで、電気や雷に関わる力を自分のものにし、その後は雷を求めるように行動するようになります。
さらに、物体を空中へ持ち上げて叩き落とすような強力な攻撃も使うようになり、人間側ではほとんど手がつけられない状態になります。
青山が倒すために利用した雷が、今度はキングギドラ自身の武器になってしまったわけです。
青山は鳴神作戦の失敗を悔やむ
自分が考えた作戦によって、ギドラをさらに強くしてしまった。
青山は鳴神作戦の失敗に大きなショックを受けます。
青山には以前、大型台風の危険性を予測していながら、十分に伝えることができず、多くの被害を出してしまったという過去がありました。
今回もまた、自分の判断が被害を拡大させた。
青山にとっては、過去の失敗を繰り返してしまったように感じる出来事だったと思います。
しかし野田は、作戦を最終的に決行した責任は自分にあるという態度を見せ、青山だけに責任を負わせません。
そして重要なのは、鳴神作戦の失敗から得た情報が、次の作戦に生かされることです。
鳴神作戦の失敗でキングギドラの行動が読めるようになる
雷の力を取り込んだキングギドラは、その後、雷を求めるようになります。
雷雲を追うように移動するため、青山は気象情報や各地から寄せられる目撃情報を分析し、キングギドラが次にどこへ向かうのかを予測できるようになります。
つまり鳴神作戦は、
ギドラを倒す作戦としては完全に失敗
しています。
しかしその失敗によって、
キングギドラが雷を追う
という新たな習性が判明しました。
これが最終的にゴジラとキングギドラをぶつける作戦へつながっていきます。
そこへ「ゴジラ復活」の知らせが入る
キングギドラへの対策を考えていた対策本部に、さらに驚くべき情報が入ります。
前作で倒したはずの、
ゴジラが復活していた
のです。
ただでさえキングギドラだけで手いっぱいなのに、今度はゴジラまで戻ってきた。
普通なら最悪の知らせです。
敷島や野田にとっても、前作で命を懸けて倒した相手が復活したわけですから、絶望的な状況です。
しかし村上教授だけは、ゴジラ復活を知ると違う反応を見せます。
村上教授「ギドラにゴジラをぶつける」
村上教授はゴジラ復活を知り、
「神の采配だ」
というような反応を見せます。
そして、
ギドラにゴジラをぶつければいい
という発想にたどり着きます。
人間ではキングギドラを倒せない。
ならば、人間では倒せないゴジラをぶつける。
「怪物には怪物を」という、かなり大胆な作戦です。
ここで野田が問題にするのが、
「どうやって二体の怪物を同じ場所へ誘導するのか」
ということでした。
キングギドラは雷、ゴジラは典子で誘導する
そこで鳴神作戦の失敗が生きてきます。
キングギドラは雷を追って移動します。
そのため青山が雷雲の動きを予測することで、キングギドラが向かう場所をある程度読めるようになりました。
一方のゴジラを呼び寄せるために使われるのが、典子のゴジラ細胞と共鳴波増幅装置です。
つまり最終作戦では、
キングギドラ=雷と気象予測で行動を読む
ゴジラ=典子と共鳴波増幅装置で呼び寄せる
という、まったく違う方法で二体の怪獣を同じ場所へ集めます。
鳴神作戦だけを見ると大失敗ですが、結果として得られた「キングギドラは雷を追う」という情報が、最終決戦には欠かせないものになりました。
最終決戦の場所が銀座になった理由
青山は、雷雲の予測や目撃情報などから、キングギドラの動きを分析します。
そしてゴジラとキングギドラを戦わせても、できるだけ人的被害を抑えられる場所として選ばれたのが銀座でした。
銀座は前作『ゴジラ-1.0』でゴジラによって壊滅しています。
まだ復興が十分に進んでいない場所を、今度はゴジラとキングギドラの決戦場として利用する。
前作を観ていると、かなり皮肉な場所でもあります。
ただし、ここから先のゴジラVSキングギドラの詳しい結末については、別の記事でまとめています。
鳴神作戦は本当に「失敗」だった?
結果だけを見れば、鳴神作戦は大失敗です。
ギドラを倒すどころか、キングギドラというさらに危険な怪獣を誕生させてしまいました。
しかし物語全体を見ると、完全に無駄だったわけではありません。
雷によってキングギドラが進化したことで、雷を追うという習性が生まれます。
そして青山がその動きを予測できるようになったことで、最終的にゴジラとの対決へ誘導することができました。
失敗した作戦から得た情報を、次の作戦へ生かす。
ここは青山の物語としても重要だったと思います。
過去には台風の危険をうまく伝えられず後悔し、今回は自分の作戦で怪獣を強くしてしまった。
それでもそこで終わらず、自分の専門である気象予測によって最後まで戦い続けます。
鳴神作戦と海神作戦の違い
前作『ゴジラ-1.0』の「海神作戦」と、今回の「鳴神作戦」は名前もよく似ています。
海神作戦は、海中へゴジラを沈めて急激な水圧の変化を与える作戦でした。
一方の鳴神作戦は、空から雷を落としてギドラを倒そうとする作戦です。
海の力を使った海神作戦。
雷の力を使った鳴神作戦。
どちらも、通常の武器では倒せない怪獣に対して自然の力を利用するという点では共通しています。
ただし大きく違うのは結果です。
海神作戦では一度ゴジラを倒すことに成功しましたが、鳴神作戦ではギドラを倒せず、逆にキングギドラへ進化させてしまいました。
人間が自然の力を利用して怪獣を制御しようとしても、思い通りにはならない。
『ゴジラ-0.0』らしい展開だったと思います。
おわりに
『ゴジラ-0.0』の鳴神作戦は、青山眞琴が考案した、ギドラに避雷針を打ち込み雷で倒そうとする作戦でした。
しかしギドラは雷で死ぬどころか、そのエネルギーを取り込み、三つ首・二本尾のキングギドラへと進化します。
なぜ雷で三つ首になったのかについて、映画では細かな科学的説明まではされていません。
ただ、ギドラには生物や外部の力を取り込み、自分自身を進化させていく性質があります。そのため鳴神作戦の雷も、ギドラにとっては攻撃ではなく新たな力になってしまったと考えられます。
そして皮肉なことに、鳴神作戦の失敗でキングギドラが雷を追うようになったことで、青山はその移動を予測できるようになります。
そこへ復活したゴジラの情報が入り、村上教授が「ギドラにゴジラをぶつける」という作戦を提案。
鳴神作戦の失敗が、そのままゴジラVSキングギドラの最終決戦へつながっていく。
倒すはずの作戦でキングギドラを誕生させてしまったという絶望と、その失敗を次の作戦へ生かす展開が、鳴神作戦の一番面白いところだったと思います。
ここまで読んでいただきありがとうございました。

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