※本記事の一部はAIを活用して作成しています。
はじめに
『ねずみの初恋』の碧(あおくん)は、物語の序盤では「何も知らない普通の青年」として登場しました。
実際、公式の作品紹介でも、碧は何も知らない普通の青年として説明されています。ねずみと碧が恋に落ち、共に暮らし始めたところへ“魔の手”が迫る、というのが当初の見せ方でした。
しかし物語が進むと、碧は中縹と以前からつながっており、ねずみに近づいたこと自体が『Nezumi’s First Love Plan』の一部だった可能性が浮上します。
では、碧の正体は連載途中で追加された設定なのでしょうか。
それとも作者は、最初から碧を「普通の青年ではない人物」として描いていたのでしょうか。
今回は、1話から最新話付近までに描かれた碧の伏線を時系列で整理し、作者がどこまで初期から正体を決めていたのか考察します。
結論|碧の正体は1話から大枠が決まっていた可能性が高い
先に結論です。
私は、碧が
- ねずみの過去と関係する人物
- 姉の死をきっかけにねずみへ近づいた人物
- 中縹の計画に関わる人物
という大枠は、1話の時点ですでに決まっていた可能性が高いと考えています。
ただし、
- 碧が最初からねずみを殺すつもりだったのか
- どの段階で本当に恋をしたのか
- 中縹とどこまで計画を共有していたのか
までは、現在も完全には明言されていません。
作者は答えを一度に説明するのではなく、初期の何気ない描写の意味を後から変えていく方法で、碧の正体を明かしてきたように見えます。
1話|「死んだ姉ちゃん」という最初の伏線
碧の正体につながる最初の伏線は、早くも1話にあります。
ねずみと暮らし始めた碧は、
死んだ姉ちゃんのことを、あまり思い出さなくなった
という趣旨の発言をしています。
初読時には、碧にもつらい過去があることを示すだけのセリフに見えます。
しかし、後にねずみが碧の姉を殺した可能性が強く示されると、この発言の意味は大きく変わります。
碧は偶然ねずみに出会ったのではなく、姉を殺した人物を探し続けていたのではないか。
その疑いを成立させるために、作者は1話から姉の存在を置いていたと考えられます。
1話|ゲームセンターでの出会いは本当に偶然だった?
碧とねずみが出会ったのはゲームセンターです。
碧はねずみに一目惚れしたと言い、その後もあとをつけて告白しました。
恋愛漫画として読めば、少し積極的な青年との運命的な出会いです。
しかし、ねずみはその直前まで殺しの仕事をしていました。
殺し屋であるねずみを、偶然ゲームセンターで見つけ、さらに見失わずに追いかけるという展開は、今振り返ると不自然です。
碧が最初からねずみを探していたのであれば、この偶然すぎる出会いにも説明がつきます。
一方で、作中では碧が「この日にねずみを待っていた」と明言したわけではありません。
そのため、現時点では計画された出会いだった可能性が高いものの、確定ではないという位置づけになります。
6話|ねずみと碧は姉の事件当日にすれ違っていた
碧の姉を殺したのは、ねずみだった可能性が高いです。
ねずみがまだ幼い頃、ある女性を仕事で殺したあと、家へ帰ってきた碧とすれ違う場面があります。
碧は「ただいま」と言えるほど近い距離を通り、ねずみはその後、碧が女性の家に入っていく姿を見ています。
この女性が碧の姉だと考えれば、ねずみと碧は出会うよりもずっと前からつながっていたことになります。
ここで重要なのは、作者が6話というかなり早い段階で、碧の姉とねずみを結びつける描写を入れていることです。
碧の正体が後付けだったなら、ここまで序盤に具体的な接点を描く必要はありません。
少なくとも「碧の姉の死とねずみが関係している」という設定は、連載初期から準備されていた可能性が高いでしょう。
イラスト展|竹田ナオヤの本が過去と現在をつないでいる
碧が姉の事件当日に持っていた本には、イラストレーター・竹田ナオヤの作品が使われていました。
その後、ねずみと碧は竹田ナオヤのイラスト展へ出かけます。
ねずみは碧に、
あおくん、この人の本好きでしょ?
と話しかけています。
この場面は、二人の何気ないデートに見えます。
しかし、ねずみが事件当日にすれ違った碧を無意識に覚えており、その時に持っていた本まで記憶のどこかに残っていた可能性があります。
逆に碧も、姉が殺された日にすれ違った少女がねずみだったと、イラスト展で確信したのかもしれません。
あなたのネタバレ文では、この場面の碧は目がすわり、目の下のくまも強く描かれていたと記録されています。
ただし、この表情が
- ねずみが姉の犯人だと確信したため
- 殺し屋としての生活に疲れていたため
- ねずみへの罪悪感を抱いていたため
のどれなのかは断定できません。
作者は答えをセリフで説明せず、表情で読者に疑わせるように描いています。
短期間で殺し屋に適応した碧
碧は、ねずみから約1か月の訓練を受けたあと、実際に人を殺しました。
さらに水鳥に地下室へ閉じ込められた場面では、限られた銃弾で次々と相手を仕留めています。
碧の適応力は、普通の青年としては異常なほど高く見えます。
このことから、
- 以前から訓練を受けていた
- 中縹から準備をさせられていた
- 姉の復讐のために自分で鍛えていた
という可能性も考えられてきました。
一方、碧は殺した相手に手を合わせたり、殺人に苦しんだりもしています。
殺しそのものには慣れていないようにも見えるため、「元から殺し屋だった」とまでは言えません。
身体能力や射撃の適性が高かったことは伏線になり得ますが、その理由はまだ完全には回収されていません。
26話|碧が繰り返した「ごめんなさい」
藍原組から救出されたあと、碧はねずみに対して何度も「ごめんなさい」と言いました。
表面的には、
- 捕まって迷惑をかけたこと
- ねずみに大勢を殺させたこと
- 自分が弱かったこと
への謝罪に見えます。
しかし碧が最初から目的を持って近づいていたとすれば、別の意味も生まれます。
自分を助けるために命を懸けてくれたねずみを、最初は復讐や計画のために利用していた。
そのことへの罪悪感が、「ごめんなさい」に含まれていた可能性があります。
ただし、この段階で碧の本心は明かされていません。
後の真相を知った読者に、過去のセリフを読み直させるタイプの伏線だと考えられます。
27話|浅葱の「すまない」は何を意味していた?
碧が大けがを負ったあと、浅葱はねずみと碧の部屋を訪れました。
帰り際、二人の鍵を見つめて、
すまないな
とつぶやいています。
当時は、碧を裏社会へ引き込んだことや、二人に危険な生活をさせていることへの謝罪にも見えました。
しかし碧が中縹の計画に関わっていたと判明すると、浅葱もある程度事情を知っていたのではないかという疑いが生まれます。
浅葱が何に対して謝ったのかは、現在もはっきり説明されていません。
そのため、このセリフは碧の正体に直接つながる未回収寄りの伏線として残っています。
28話|碧のうなじにあった古い傷
ねずみが碧の髪を乾かしている時、うなじ付近に古く深い傷が見つかりました。
ねずみが傷について聞こうとすると、碧は目の前で手を叩き、話をそらすような行動を取っています。
この傷が、
- 姉が殺された事件と関係するもの
- 中縹との7年間に負ったもの
- 訓練や実験によるもの
なのかは明かされていません。
しかし、作者がわざわざ古い傷を見せ、碧にごまかすような反応をさせた以上、意味のない描写とは考えにくいです。
碧の過去には、まだ読者に知らされていない出来事がある可能性があります。
44話|碧はペトロを以前から知っていた
ねずみの部屋に隠れていたペトロと、帰宅した碧が鉢合わせします。
碧は驚きながら、
あれ?なんで……君がいるの……?
と声をかけました。
「誰?」ではなく「なんでいるの?」と言っているため、碧はペトロを以前から知っていたことになります。
この一言によって、碧がねずみに見せていない人間関係を持っていることが明確になりました。
後にペトロが碧を生かすために自ら犠牲になることを考えると、二人の関係も物語開始前から作られていた可能性があります。
碧が単なる一般人ではないことを、作者が中盤でかなりはっきり示した場面です。
45話|中縹が「彼氏くん」を把握していた
第45話では、中縹がねずみの「故障」を調整する場面が描かれます。
中縹は鯆に、
彼氏くんの方に関しては、もう少し時間がかかりそうです
と話しました。
この時点で、中縹は碧を単に「ねずみが偶然作った恋人」として見ているのではなく、調整や計画の対象として把握していたことになります。
碧が中縹と直接つながっていたことはまだ明かされませんが、二人の恋愛に第三者の意図が入り込んでいることが示されました。
ここから『Nezumi’s First Love Plan』への伏線が本格的に強くなっていきます。
56~58話|『Nezumi’s First Love Plan』が登場
第56話から58話までのサブタイトルをつなげると、
Nezumi’s First Love Plan
になります。
ねずみの初恋は、偶然始まった恋ではなく、誰かが進めた計画だった可能性が示されました。
さらに碧がねずみとの性行為に及ぼうとした瞬間、ねずみは改ざんされた恐怖の記憶によって碧を刺してしまいます。
中縹は碧の病室で、
まだやることをやりきってもらわないと
やることやって死んでもらわないと
という趣旨の発言をしています。
この時点で、碧が中縹の計画に必要な人物だったことは、ほぼ明白になりました。
ただし、碧本人がどこまで計画を理解していたのかは、まだ伏せられていました。
80話|初恋計画の目的が判明
第80話では、中縹が『Nezumi’s First Love Plan』の目的を語ります。
ねずみは、人を殺したことを忘れられる「天性の殺人ロボット」でした。
しかし愛を覚えることで普通の人間に近づくことを恐れた鯆たちは、ねずみに愛を与え、その愛を自分の手で壊させようとします。
自ら育てた愛を自ら破壊させることで、愛という感情を完全に消し、完璧な殺人マシーンを作る。
それが初恋計画の目的でした。
ここまで来ると、碧がねずみに近づいたことも計画の一部だったと考えるのが自然です。
1話の「一目惚れ」も、読者に見せるための表向きの理由だった可能性があります。
95話|「7年間」で碧の正体がほぼ確定
碧の正体を考えるうえで、最も重要なのが第95話です。
中縹は碧に対して、
今さら裏切るってこと?
何のために7年間やってきたの?
という趣旨の言葉を向けます。
このセリフによって、碧と中縹が物語開始よりずっと前からつながっていたことが判明しました。
碧は22歳と語っているため、7年前なら15歳頃です。
姉が殺された事件をきっかけに、中縹と碧が協力関係を結んだと考えられます。
碧はただ偶然ねずみに一目惚れしたのではなく、長い準備期間を経てねずみに接触した可能性が極めて高くなりました。
95話|中縹の指輪と碧の姉
第95話では、中縹の左手薬指の指輪も重要です。
碧は中縹を撃つ前に、
姉ちゃんによろしく
と告げました。
そして中縹の死後、外れていた指輪を左手の薬指にはめ直しています。
この描写から、中縹の指輪の相手が碧の姉だった可能性があります。
ただし、作中で「中縹と碧の姉は恋人だった」と明言されたわけではありません。
婚約者、恋人、あるいはそれに近い特別な関係だったと読み取れるものの、現時点では考察の範囲です。
それでも、中縹と碧が7年間協力した理由に、姉の死が深く関わっていたことは間違いないでしょう。
95話|「全部を愛する」は計画からの離脱宣言
同じ95話で、碧は豚磨に対して、
ねずみちゃんがしたことも、されたことも、全部ねずみちゃん
今も昔も、ねずみちゃんなんじゃないか
と語りました。
さらに、ねずみの全部を愛すると断言します。
その後、中縹が「初恋計画2」を始めようとすると、碧はロープを切る手を止めました。
そして、
おれ、みんなにいい顔するの……やめる
と言い、中縹を撃ちます。
ここで碧は、7年間続けてきた計画や姉への復讐より、ねずみとの人生を選んだように見えます。
「普通の青年」という偽りの立場を捨て、初めて自分の意思で動いた場面とも考えられます。
104話|碧は中縹を殺したことを鯆に隠した
第104話で、鯆は碧に中縹が死んだのか尋ねます。
碧は、自分が到着した時にはすでに死んでいたと嘘をつきました。
中縹を殺した事実を隠したことで、碧は明確に鯆や組織に対して秘密を持つようになります。
鯆はその説明を完全には信じていない様子でしたが、碧は真相を話しませんでした。
初期の碧は何も知らない一般人を演じていました。
しかしこの時点では、今度はねずみを守るために組織を欺く側へ変わっています。
108話|「ねずみちゃんを幸せにします」
第108話で、碧はテングとの戦いの中で、
ねずみちゃんはオレが幸せにします
何があっても幸せにします
と誓いました。
その言葉を聞いたテングは動きを止め、最後には碧にねずみを託すような形で死亡します。
この場面は、碧の正体を明かす伏線というより、正体が明らかになったあとに示された決意です。
計画のためにねずみに近づいた青年が、最後にはねずみを幸せにすることを自分の目的として選んだ。
碧の物語が「復讐する側」から「守る側」へ変化したことを象徴しています。
作者は本当に1話からすべて決めていたのか?
ここからは考察です。
作者が連載開始時点で、95話までの細部をすべて決めていたかどうかは分かりません。
作者本人が「碧の設定は最初からすべて決めていた」と明言した公式情報も、今回確認した範囲では見つかりませんでした。
ただし、少なくとも次の要素はかなり序盤から配置されています。
- 1話の「死んだ姉ちゃん」
- ねずみと碧の不自然な出会い
- 6話の姉の事件とすれ違い
- 竹田ナオヤの本
- 碧の異常な適応力
- 浅葱の「すまない」
- 碧の古い傷
これらが後の
- 中縹との7年間
- 初恋計画
- 姉への復讐
- 計画からの離脱
につながっています。
そのため、碧がただの一般人ではなく、姉の死を理由にねずみへ近づく人物だという根幹は、1話から決まっていた可能性が高いと考えます。
一方で、碧が本当にねずみを愛するようになる展開や、中縹を自ら撃つところまで最初から確定していたかは分かりません。
物語を描く中で、碧の感情や役割が膨らんでいった可能性もあります。
「何も知らない普通の青年」は嘘だったのか
公式紹介では、碧は今も「何も知らない普通の青年」と説明されています。
しかし、これは設定ミスではなく、物語開始時点で読者に見せるための紹介文だと考えられます。
碧はねずみにとっても、読者にとっても、「何も知らない普通の青年」として現れました。
そこから少しずつ違和感が積み重なり、実は最初から裏側の世界とつながっていたと判明します。
つまり「普通の青年」という紹介そのものが、碧の正体を隠すための大きなミスリードだったのかもしれません。
碧の正体は明らかになったが、まだ謎は残っている
95話までで、碧が中縹と7年間つながっていたことは明かされました。
しかし、すべてが解決したわけではありません。
現在も残る疑問は次の通りです。
- 碧はねずみが姉を殺した瞬間をどこまで見ていたのか
- ねずみに近づいた当初の具体的な目的は何だったのか
- 中縹から何を聞かされ、どんな約束をしていたのか
- 碧のうなじの古い傷は何なのか
- ペトロとはいつ、どこで知り合ったのか
- いつ復讐よりねずみへの愛が上回ったのか
碧が計画の協力者だったことはほぼ確定しています。
それでも、作者は碧本人の回想や説明をほとんど描いていません。
碧の本心については、今後さらに明かされる余地が残されています。
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おわりに
今回は、『ねずみの初恋』の碧の正体が1話から決まっていたのか、伏線を時系列で検証しました。
1話の姉の話、6話のすれ違い、イラスト展、古い傷、ペトロとの関係、そして中縹の「7年間」という言葉。
こうして並べると、碧が普通の青年ではないことは、かなり早い段階から仕込まれていたように見えます。
特に、姉の死とねずみを結びつける描写が6話ですでに登場していることから、碧の正体の根幹は連載初期から決まっていた可能性が高いでしょう。
ただし、作者は碧の本心をはっきり説明していません。
最初は復讐や計画のために近づき、途中から本当にねずみを愛したのか。
それとも、最初から復讐だけでは説明できない感情があったのか。
碧の正体は明らかになりつつありますが、彼の心のすべてが明かされるのは、物語の最後になるのかもしれません。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。


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