『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした』結末ネタバレ|作者が仕掛けたミスリードとは

漫画
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※本記事の一部はAIを活用して作成しています。

はじめに

『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』は、盲目の少女・冬月小春と大学生の空野かけるの恋を描いた感動作です。

余命宣告を受けたヒロインとの恋愛小説だと思って読んでいたのですが、私はラストで完全に騙されました。

この記事では結末ネタバレを含みながら、作者が仕掛けたミスリードについて考察していきます。

なお、本作は2026年7月よりテレビアニメの放送が予定されています。

アニメ化情報や作品の魅力については、こちらの記事で詳しく紹介しています。
『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした』アニメはいつから?泣ける原作小説の魅力とは

冬月小春は余命半年だった

物語中盤、冬月は癌が肝臓に転移していることが判明します。

主治医からは「今年いっぱい命が持つ可能性は5%」と告げられていました。

さらに冬月は北海道の病院へ転院することになります。

読者からすると、ここで結末が見えてきます。

余命わずかなヒロインとの恋。
やがて訪れる別れ。

多くの人がそんな展開を予想したのではないでしょうか。

作者が仕掛けた最大のミスリード

北海道へ転院する前日、かけると冬月は線香花火をします。

そのとき冬月は、

  • ウエディングドレスを着たい
  • 新婚旅行に行きたい
  • 子供がほしい
  • 子供の参観日に行きたい
  • 子供の結婚式に出たい

と、自分の夢を語りました。

しかし、その章の最後でこう書かれます。

「その後。冬月は何度も癌を再発させ、そのたびに闘った。そして病魔は、冬月の命を僕から奪っていった。」

私はここを読んで、

「やっぱり亡くなったのか」

と思いました。

しかも、そのまま次の章は早瀬優子視点になります。

読者は自然と勘違いさせられる

優子は社会人になり、仕事に悩みながら冬月のことを思い出します。

さらに次の章では鳴海潮が登場。

40代になった潮は船長として働いていました。

そこで、

「かけると最後に会ったのは冬月の葬儀だった」

という回想が出てきます。

私はこの時点でも、

「冬月は大学時代に亡くなった」

と思っていました。

むしろ、そう思うように作者が誘導しているのです。

本当の結末

最後の章は再び空野かける視点になります。

かけるは末期癌を宣告され、治療を諦めようとしていました。

そこで読者は再び驚かされます。

かけるには25歳の娘がいたのです。

しかも娘の名前は咲良。

さらに物語の中では、冬月ではなく「小春」という呼び方になっていました。

ここでようやく読者は気づきます。

かけると冬月は結婚していた。

子供も生まれた。

家族として長い年月を共に過ごしていた。

そして冬月は大学時代ではなく、そのずっと後まで生きていたのです。

冬月は願いをすべて叶えていた

冬月には栞に書いた夢がありました。

  • 恋をする
  • 花火をする
  • 友達をつくる

そして線香花火の日に語った夢もありました。

  • 結婚する
  • 子供を産む
  • 家族旅行に行く
  • 子供の結婚式に出る

ラストで明かされるのは、それらがすべて叶ったという事実です。

読者は余命半年という言葉に引っ張られます。

しかし作者が描きたかったのは、短い人生ではありませんでした。

限られた時間の中でも、自分の望む人生を生き抜いた一人の女性の物語だったのです。

花火が意味していたもの

冬月は花火に強いこだわりを持っていました。

花火が上がると、人は空を見上げる。

落ち込んだときでも、顔を上げた記憶があれば前を向ける。

それが冬月の考えでした。

実際に物語では、

優子も、
潮も、
かけるも、

人生の節目で冬月を思い出します。

花火が夜空に残るように、冬月もまた周囲の人たちの心の中に残り続けていたのです。

アニメから作品を知った方は、こちらの記事もおすすめです。
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おわりに

私はこの作品を読んでいて、北海道へ転院したあと冬月はすぐ亡くなったのだと思っていました。

だからこそラストの真実には驚かされました。

『透明な夜に駆ける君と、目に見えない恋をした。』は余命恋愛小説のようでいて、実際には違います。

これは冬月が自分の願いを叶え、愛する人たちの心に生き続ける物語でした。

そして作者は、その事実を最後まで隠し続けることで、読者に大きな感動を与えたのだと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました。

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