はじめに
2025年7月13日(日)より TBS 系列「日曜劇場」で放送が始まる『19番目のカルテ』は、「病気ではなく“人”を診る医師」を描く本格医療ドラマでございます。主演を務められるのは、嵐の松本潤さん。大河ドラマ『どうする家康』以来、約 2 年ぶりの連続ドラマ主演となり、キャリア 30 年目にして初めて白衣に袖を通されます。
原作は富士屋カツヒト/川下剛史両氏による同名コミック。総合診療医というまだ聞き慣れない“第 19 の診療科”を舞台にした作品として、医療従事者の間でも注目を集めております。本記事では 原作情報・キャスト相関・総合診療医の役割・ドラマオリジナル要素・放送&配信スケジュール をまとめました。
作品概要──“第 19 の診療科”をドラマ化
- 放送開始:2025 年 7 月 13 日(日)・毎週日曜 21:00(全 10 話予定)
- 放送局:TBS 系列(日曜劇場)
- 原 作:富士屋カツヒト/川下剛史『19番目のカルテ 徳重晃の問診』
- 脚 本:坪田文さん(『コウノドリ』『ブルーモーメント』)
- 演 出:平川雄一朗さん、大内舞子さん ほか
- 医療監修:小坂健介先生(総合診療専門医)
原作コミックは 2019 年の連載開始直後から「問診のリアリティがすごい」と医師・看護師の口コミで評価を高め、累計 250 万部超のヒットを記録しております。ドラマ版では 1 話完結の症例に、医局や家族のドラマを貫く縦軸を加え、「医療の現場感」と「人間ドラマ」の双方を丁寧に描く構成が採用されております。
キャストと人物相関
役名 | 演じる方 | 役どころ |
---|---|---|
徳重晃 | 松本潤さん | 魚虎総合病院・総合診療科主任。問診を最重要視し、患者の人生に寄り添う医師。 |
滝野みずき | 小芝風花さん | 整形外科 3 年目医師。徳重の診療姿勢に感銘を受け、行動をともにします。 |
永見拓真 | 新田真剣佑さん | 研修医。データ重視の効率派で、徳重と衝突しながら成長してゆきます。 |
真壁千紘 | 木村佳乃さん | 看護師長。医局をまとめつつ徳重の患者ファーストを支えます。 |
魚虎晴彦 | 田中泯さん | 病院長。総合診療科創設を陰で推進したキーパーソンです。 |
さらに各話ゲストとして、菅田将暉さん(第 1 話・記憶障害を抱えた元バンドマン)を皮切りに、豪華俳優陣が“症例患者”として登場される予定です。日曜劇場伝統の重厚なキャスティングが、物語に深みを与えております。
総合診療医とは?
総合診療科は 2018 年に専門医制度が発足したばかりの新しい診療領域でございます。臓器別に細分化された現代医療において、「原因がはっきりしない不調」や「複数の病気を併発した高齢者」を総合的に診察し、必要に応じて各専門科や地域医療へつなぐ“医療のハブ”として機能いたします。
ドラマでは監修医の全面協力のもと、問診 → 検査 → チーム連携 という診療プロセスが忠実に再現され、専門家からも「医療教材にしたい」と評されるほどのリアルさが追求されております。
原作とドラマの違い
コミック版は 1 症例完結型のテンポを活かしつつ、各話のラストで患者の“人生の一歩”に焦点を当てる構成が特徴でございます。一方、ドラマ版は「徳重・みずき・拓真という 3 人の医師がいかに成長し、医療現場を変えていくか」という縦軸が加えられております。
- 第 1 話:記憶障害の元バンドマンが直面する「失われた音楽とアイデンティティ」。
- 第 2 話:介護疲れの娘と慢性疾患の母──原作人気エピソードを再構成。
- 第 4 話:複数疾患を抱える小学生と家族の葛藤(ドラマオリジナル)。
原作ファンの皆さまにも新鮮にご覧いただけるよう、脚本の坪田文さんが追加エピソードを多数用意されているそうです。
見どころ 3 選
- 松本潤さん、白衣デビュー
総合診療外来に 60 時間以上密着し、問診時の“沈黙の間”や聴診器の扱い方まで徹底的に研究されたそうです。松本さんの繊細な表情演技が、徳重医師の人間性を深く印象づけます。 - 『コウノドリ』脚本家 × 『ROOKIES』演出家
医療のリアリティと人間ドラマの泣きポイントを熟知したスタッフ陣がタッグを組み、緊迫感と温かさを両立させた映像表現を実現しております。 - 徹底した医療監修
診断名・処方薬・カルテ記載まですべて最新ガイドラインに準拠。専門医のチェックを経た台本は、医学生の教材としても使えそうな完成度でございます。
放送・配信スケジュール
- 地上波:TBS 系列 2025 年 7 月 13 日より毎週日曜 21:00(初回 15 分拡大)
- TVer:最新話を 1 週間無料配信
- U-NEXT〈Paravi コーナー〉:地上波同時配信・全話見放題
- Netflix Japan:英語字幕版を 8 月下旬より独占配信予定
日曜劇場としては初めて、海外向け英語字幕版を放送翌月に投入される計画です。これにより、SNS 上では多言語による考察や感想が飛び交い、作品の認知が一気に広がることが期待されます。
おわりに
『19番目のカルテ』は、臓器別専門医が主流の現代医療に一石を投じ、「患者さんの人生そのものに寄り添う医師像」を提示する意欲作でございます。松本潤さんの丁寧な問診シーン、脚本家・坪田文さんの骨太な物語、そして総合診療医のリアルな現場描写が融合し、2025 年夏の話題作となることは間違いございません。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
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