【ジブリ】魔女の宅急便 豆知識 ウルスラの正体やラスト

映画
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はじめに

『君たちはどう生きるか』の米アカデミー賞
長編アニメーション賞、受賞記念として
3月22日に金曜ロードショーで魔女の宅急便が放送されます。
過去の公式サイトが披露した、
魔女の宅急便の豆知識や小ネタをまとめました。

放送は21時30分からです。

あらすじ

スタジオジブリのアニメーション映画『魔女の宅急便』は、
魔女のキキと彼女の黒猫のジジが、
魔女のいない世界へと向かう冒険を描いています。
ここでは、あらすじをネタバレ込みで解説します。

登場人物

  • キキ: 13歳の魔法使いの修行中の少女。
    大きな赤いリボンと黒いワンピースの姿。
  • トンボ: 自力で空を飛ぶことに憧れる少年。キキに興味を持ちます。
  • ジジ: キキの相棒の黒猫。キキと話すことができます。
  • ウルスラ: 画家志望の女の子。キキと友達になります。

キキの旅立ち

キキは魔女の血を継ぐ一族の出身で、
13歳になった彼女は一族の教えに従って、
1年間の修行をして魔女になるため、
黒猫のジジと一緒に他の魔女がいない街を探し始めます。
母親から受け取ったほうきと、
父親にもらったラジオを持ち、
友達に見送られながら旅立ちます。
しかし、魔法が使えなくなり、
トンボとの出会いやウルスラとの交流を通じて
成長していくキキの物語が展開されます。

パン屋で宅急便をするキキ

キキはお客さんの忘れ物のおしゃぶりを代わりに届けたことで、
パン屋の女将さんであるおソノに気に入られ、
彼女の屋根裏に居候することになります。
そして、ホウキで空を飛ぶ能力を活かして宅急便を始めます。
最初の配達は、ジジに似た黒ネコのぬいぐるみを
誕生日の男の子に届けることです。

ウルスラとの出会い

森でぬいぐるみを探している最中、
絵描きのウルスラに出会います。
ぬいぐるみを返してもらいましたが、
首のところがほつれてしまっていました。
ウルスラが直してくれている間、
キキは小屋の掃除を手伝います。
無事にぬいぐるみが戻り、ジジの元へと急ぎました。

このように、キキの冒険や友情、
成長が描かれた『魔女の宅急便』は、
今でも多くの人々に愛されている名作アニメ映画です。

声優 一人二役!

主人公 キキ の声を演じたのは、
名探偵コナンの「コナン役」で有名な高山みなみさん。
高山さんは一人二役で「ウルスラ」
(キキが魔法が弱くなってるときに出会う画家さん)
役も演じています。
「トンボ」の声を演じたのは、同じく名探偵コナンで
「工藤新一/怪盗キッド」を演じている山口勝平さんです。
山口さんは「トンボ」が初めてオーディションで受かった役でした。

舞台

「おおいに参考にした場所」として
ジブリが紹介しているのは
スウェーデンのストックホルムと、
バルト海のゴトランド島ヴィスビーの町です。
美術を担当した大野広司さんいわく、
「北ヨーロッパあたりのどこかの町といった感じで、
特定の場所ではないんですが、
町かどの風景などは、
ストックホルムのガムラスタンという町の
裏通りをそのままつかったりしてます」とのこと。
制作の初期では、
コリコの町に到着したキキが
泊まる場所を見つけられず時計塔の上でひと晩過ごす、
というエピソードがあったそうです。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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赤いリボン

「魔女の宅急便」の監督就任が決まった宮崎駿監督は、
この映画で何をやったらいいのか悩んだそうです。
そこで、鈴木敏夫プロデューサーと
喫茶店でいろいろな話をして打ち合わせをしたのですが、
宮崎監督から「何作ったらいいの?」
と問われた鈴木Pはとっさに
「思春期を扱ったことないですよね?」と答えました。
それを聞いた宮崎監督はふいに「分かった」と言って
紙ナプキンをパッと置き、
自分のポケットから細いマジックペンを出して
「巨大なリボン」をいきなり描いたんだとか。
そして「このでかいリボンがこの娘を守ってるんだ。
それが思春期じゃない?」と言ったそうです。
そのようにしてテーマが決まり
作品作りがスタートしたのでした。
「宮さん(宮崎駿監督)は抽象的じゃなく、
常に具体的・現実的。
その大きなリボンが頭に載っかってる…って、
思いついたら後はスッキリなんです。
それで、側にジジがいる。
そうすると、リボンとジジによって守られる女の子…。
宮崎駿という人は、
キャラクターをどうやって作るか、
突然(頭の中に)降りてくるんです。」
と鈴木プロデューサーは語っています。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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ウルスラは魔女?!

宮崎駿監督いわく
「あの絵描きのお姉さんも魔女だと思うんですよ。
カラスをたぶらかして絵を描く。
次にはキキもたぶらかして
『あんたは美人だよ』とか、いろんなことを言ってね……。
そういうところを持っている人を
出したかったんですよね」とのこと…。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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ウルスラの描いた絵

ウルスラが描いている絵には
実は元になった絵があります。
八戸市立湊中学校養護学級の生徒さんたちが
共同で制作した版画「虹の上をとぶ船」です。
元の絵にはキキを
モデルにしたという少女は描かれていません。
↓このリンクから作品が見れます。

Hello World(Exhibition2)「虹の上をとぶ船 〜八戸から届く版画の世界・坂本小九郎とこどもたち〜」|co-jinの展示・イベント|art space co-jin アートスペースコージン

ウルスラはキキの未来の姿?!

物語に出てくる女性たちはみんな
キキの未来の姿だと言われてします。

キキ(13歳)が成長すると
ウルスラ(18歳)になり、
次におソノさん(26歳)、
キキのお母さんであるコキリ(37歳)、
最後はケーキを焼いてくれた老婦人(70歳)へと
成長していくということです。
キキの未来を思い描けるようで素敵ですよね!

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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あたしこのパイきらいなのよね。

老婦人の孫「あたしこのパイきらいなのよね」
とつっけんどんな対応をする老婦人の孫娘。
実は、このしゃべり方を
宮崎駿監督は気に入っているんだそうです。
監督いわく
「僕はあのパーティーの女の子が
出てきた時のしゃべり方が気に入ってますけどね。
あれは嘘をついていない、
正直な言い方ですよ。
本当にいやなんですよ、要らないっていうのに、
またおばあちゃんが料理を送ってきて、
みたいな。
ああいう事は世間にはよくある事でしょ。
それはあの場合、キキにとってはショッキングで、
すごくダメージになることかもしれないけど、
そうやって呑み下していかなければいけないことも、
この世の中にはいっぱいあるわけですから」とのことです。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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きらわれたパイ

きらいと言われてしまったパイは
「ニシンとカボチャのつつみ焼き」です。
ニシンはモデルになった北ヨーロッパ地方でも
よく食べられている魚で、
特に舞台の参考にしたとされるスウェーデンでは
世界で一番臭い「シュールストレミング」
というニシンの塩漬けの缶詰が有名です。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)

ミルク粥

おソノさんがキキのために
作ってくれたのがミルク粥。
物語の舞台のモデルのひとつとされる
スウェーデンには「ポリッジ」という
ミルクのお粥があります。
牛乳で煮込んでつくる甘いお粥で、
お米ではなくオーツ麦を使っているそうです。
シナモンと冷たいミルクをかけて食べるということですが、
中に一粒のアーモンドを入れて、
それが当たった人は願いごとがひとつ叶う…
というお楽しみのポリッジもあるようです。

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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変更されたラストシーン

当初宮崎監督は
キキが老婦人からのプレゼントに涙ぐむシーンで
この物語を終える予定でした。
ただ、鈴木プロデューサーは
お客さんへのサービスとして
派手なシーンがほしいと注文を付けたそうです。
そこで付け加えられたのが
飛行船事故からトンボを救うシーンです。
でも、メインのスタッフに反対にあったんだそうです。
そこで鈴木Pは
「何でもいいから付け足せばいいわけじゃない。
宮さんが作るんだよ。面白くなるでしょ!」
とスタッフを説得したところ、
誰も何も反論できなかったのだとか。

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ジジ

再び飛ぶことができるようになったキキですが、
ジジは喋らないままです。
実はキキの魔女の力が弱くなってしまったからではなく、
キキが新たな一歩を踏み出したからこそ、
ジジが「ただの猫」に戻ったということなんです。
このことについて鈴木敏夫プロデューサーは
次のように語っています。
「(ジジは)ただのペットじゃなくて、
もうひとりの自分なんですね。
だからジジとの会話っていうのは、
自分との対話なんです。
ラストでジジとしゃべれなくなるというのは、
分身がもういらなくなった、
コリコの町でちゃんとやっていけるようになりました、
という意味を持っているわけです。」

アンク@金曜ロードショー公式(@kinro_ntv)さん / X (twitter.com)
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おわりに

何度観てもあきない映画ですね。
私はキキが魔法を使えなくなったときに
ウルスラがキキにかける言葉が
どんなことにも当てはまり素晴らしいと思います。
「そういう時はジタバタするしかないよ。
描いて描いて描きまくる。
(それでもできなかったら)描くのをやめる。
散歩をしたり景色をみたり、昼寝したり何もしない。
そのうち急に描きたくなるんだよ。」

ここまで読んでいただきありがとうごさいました。

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