ねずみの初恋　第84話『love story』最新話　ネタバレ

はじめに

大瀬戸陸の「ねずみの初恋」第84話『love story』のネタバレです。
「ねずみの初恋」は毎週月曜日に更新です。次回更新は10月20日予定です。

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ヤクザに殺し屋として育てられ、人の愛を知らずに育った少女、ねずみ。
何も知らない普通の青年、碧(あお)。
二人は恋に落ち、共に暮らし始めるが、魔の手はすぐそこまで迫っていた‥‥。
あまりに残酷で、あまりに切ない、初恋の物語。

ねずみは無力化してしまった。

臓器売買の臓器摘出ためにセイはコンに別室に案内された。セイはねずみに助けを求めるが、ねずみの反応はなかった。

コンが今から始まるセイの臓器摘出をビデオカメラで撮影している。韓国語で解説をしながらビデオを回す。1度録画を切り、セイにしゃべっていいよ。と話をさせた。セイは手足をベッドにつながれ、さらに肩と太ももの部分を太いベルトで押さえつけられていた。

しゃべっていいよ。と言われたセイはコンに「ミナトちゃんはどうなるんですか？」と聞いた。自分と同じように殺されるのか。ミナトは臓器用ではないから殺されない。ということだった。
ミナトを気に掛ける様子を見てコンはセイに「あの子のこと好き？」と聞いてきた。

そして告白をビデオで撮ってあげることにした。セイはミナトへのメッセージを思い出話から語り始めた。コンがメモリーがもったいない。「好き」だけ言えばいい。という感じのことを言った。

愛はシンプルでも伝わるというのだ。

もう一度撮り直そう。というとき、手術室の扉が開いた。連れて来られたのはミナトだった。釜山でもう一件臓器ドナーの依頼があったという。納期が7時間後だから、一緒に手術する。心臓と肺だ。

コンは言われるがまま、ベッドをもう一つ用意する前にセイに「ゴメンよ」と声をかけた。セイは目を反らしていた。

ベッドに拘束されたミナトはセイとは違い大きく暴れ、「やめてぇやっ」と大声をだし抵抗した。セイのベッドと横に並べられている。

手術をする老人は淡々と点滴の針をミナトに刺していく。ミナトは暴れようとするが動けない。隣のベッドからセイが声をかけた。「ミナトちゃん。」ミナトが黙ってセイの方を向いた。

セイは「ミナトちゃんのこと、ずっと好きでした。」と告白した。2人は泣いていた。ミナトは「いつ、言っとるん？」と余計涙を零した。

老人がミナトの腕に麻酔を注入した。ミナトは意識を失っていく。老人は言う。あの女(ねずみ)を見て希望を持ってしまった。だから絶望に気づいてしまったんだ。絶望のなかにいれば気づかなかったはずた。

そして老人は次にセイに注射を向ける。その刹那、背後から誰かに首を羽交い締めにされる。

残像のようなその人物はパンツ1枚で皮膚が黒くひび割れていた。

「1いち」「2に」「3さん」の掛け声で老人の首を切った。

それは、碧がねずみに教わった殺しのリズムだ。

死にかけの老人の口から出た言葉は「ペトロ？」だったが、その黒い人物の背中には碧と同じ大きな傷があった。

第85話ネタバレ→

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