ねずみの初恋　第81話『love container』最新話　ネタバレ

はじめに

大瀬戸陸の「ねずみの初恋」第81話『love container』のネタバレです。
毎週月曜日に更新です。次回更新は10月13日予定です。(え？三週間後？？)

掲載誌↓

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ヤクザに殺し屋として育てられ、人の愛を知らずに育った少女、ねずみ。
何も知らない普通の青年、碧(あお)。
二人は恋に落ち、共に暮らし始めるが、魔の手はすぐそこまで迫っていた‥‥。
あまりに残酷で、あまりに切ない、初恋の物語。

ねずみが碧を刺したのは、ねずみの中から愛を完全に消滅させ、完璧な殺人マシーンにするための中縹の計画だった。

豚磨はねずみに人殺しをさせる中縹に怒りをぶつける。「ねずみさんはぼくが守ります」。ねずみはコンテナの中で縛られている。

ねずみはコンテナに入れられていた。空いた穴から唯一、外の光が入っている。その光がちょうどねずみの腕のあたりを照らしていた。ねずみは胴体を軽くロープで縛られ長座位で座っている。

手の平に太陽の日差しが刺した。鯆の命令を静かに思い出していた。『ねずみ、そこにおるやつら全員殺せ。』『るりと親父以外全員殺せ』

ねずみが入れたれたコンテナの中には子供が10人ほど子供がいる。

鯆の命令が頭の中で繰り返され、ねずみは「仕事、しないと。」と立ち上がった。
体を縛られていたロープを簡単に外した。

コンテナの中で五寸釘をみつけ、拾い上げる。
それを見ていた子供が「それ拾って何するん？ウチらのことも殺すん？」と聞いていた。子供たちはいつの間にかねずみを避けるようにひとかたまりになっていた。皆、日本人のようだ。

子供たちはねずみに向かって「ひとごろしっ」と言葉をぶつけた。

ねずみは「も・」てなに？「うちらのことも・」て、他、誰のこと？と聞いた。ねずみの表情はずっと影になっていて見えない。

涙がこぼれた。ねずみは静かに涙を流していた。「あおくんのこと？」と言うと五寸釘を落としてしまった。落としてしまったことに少し驚いたようだ。

それでも仕事しないと、と五寸釘を拾おうとしゃがむ。先に男の子が五寸釘を拾ってしまった。

ねずみはそのまま座り込み声をあげて泣き出した。その様子に子供たちは呆気に取られていた。ねずみは声をあげて泣き続ける。

巨大コンテナ船は進み続けていた。

第82話ネタバレ→

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