映画52ヘルツのクジラたち ラストシーン ネタバレ 感想と批判

映画
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はじめに

映画52ヘルツのクジラたちを見てきました。
感想とラストシーン含むネタバレを書きます。

キャスト一覧

これは私が映画公開前に、原作と映画.comから
まとめたキャスト一覧ですが、
実際映画を見て訂正があったので
修正版を載せます。
映画52ヘルツのクジラたち ロケ地 キャスト紹介と相関図 ネタバレ(原作)の記事はこちら

三島貴瑚(みしまきこ・キナコ)…杉咲花(すぎさきはな)

主人公 
妾だった母親が再婚後、母や義父からの愛情を受けられず育った。
高校卒業時に義父が難病で介護が必要になったため、
就職も諦めひとりで介護を引き受けることになる。

岡田安吾(おかだあんご・アンさん)…志尊淳(しそんじゅん)

美晴の会社の先輩。貴瑚に“キナコ”と愛称をつける。
貴瑚を家庭環境から解放する助けをする。
隠し事がある。

新名主税(にいなちから)…宮沢氷魚(みやざわひお)

貴瑚のはじめての恋人。会社の専務。
祖父が会長、←出てきません。
父親が社長。

牧岡美晴(まきおかみはる)…小野花梨(おのかりん)

貴瑚の高校時代の親友。
共に母親の連れ子として、母親の再婚を経験。
↑特に語られません。
再会時は塾の講師。

村中真帆(むらなかまほろ)…金子大地(かねこだいち)

祖母が残した家に引っ越してきた貴瑚に好意を寄せる青年。
琴美と同じ中学出身。

少年(ムシ・52)…桑名桃李(くわなとうり)

琴美に虐待を受けている13歳の少年。声が出せない。
“ムシ”は親がそう呼ぶと自己申告した。
“52”は貴瑚がつけた呼び名。

琴美がムシだと言った。
愛が52と呼んでほしいと伝えた。
本当の名前は『愛(いとし)』

品城琴美(しなことみ)…西野七瀬(にしのななせ)

少年の母。
高校を中退し、子供を出産。
今は老人会の会長である父親に甘やかされた育った。
会長も出てこないし美琴の子供時代は特に語られません。
かわいくて中学ではアイドルみたいだった。くらいです。

三島由紀(みしまゆき)…真飛聖(まとぶせい)

貴瑚の母親
妾であった自分の母を憎んでいたが、自分も同じ道を歩んでしまう。
再婚後、再婚相手との間に息子が生まれ、
貴瑚への虐待がはじまる。

生島昌子(いくしままさこ)…池谷のぶえ(いけたにのぶえ)
“ちほちゃん”の隣の家のおばさん

“ちほちゃん”が美琴の母親。
愛を知っていた。

琴美の母親。
琴美が中学のとき離婚して、今は別の地で再婚している

岡田典子(おかだのりこ)…余貴美子(よきみこ)

アンさんの母親。
優しいがアンさんの真実を受け入れられない。
受け入れていました。

村中サチエ(むらなかさちえ)…倍賞美恵子(ばいしょうみつこ)

真帆の祖母。
貴瑚の祖母のことや、品城家の家庭の事情なども知っている情報通。
物言いがきつい。

ネタバレと感想

大筋は原作と同じなのですが、
少しずつ違うところがあって、
気になってしまいました。
原作の解釈の違いかもしれないのですが、
話の筋が通らなくなっている気がします。
主人公の貴瑚より、
アンさんの重点が置かれているように感じました。
主演の杉咲花さんが小さくて
女性の魅力を感じられなくて調べたのですが、
身長153㎝しかないんですね。
ショートにしてだぼだぼの服をきて
性を感じさせないのはわざとなのでしょうか。
演技はとても素晴らしいと思いました。
1番気になったのはキナコが
アンさんに恋愛感情を伝えていたことです。
原作にはそういう場面はありません。
私はキナコにはそういう気持ちはないと思っていたので、
話が全然変わってきてしまうと思いました。
手を触って、やわらかい手と言われてしまい
男の手じゃないと言われたようで、
キナコに他意はないのに
アンさんに切なくなりました。
そして、アンさんがトランスジェンダーという
ネタばらしが早すぎました。

貴瑚は家から出て、
いきなり一人暮らしをはじめるのですが、
お金はどうしたのでしょうか。
(原作では晴美の友人とルームシェア)
あの虐待親が貯金をさせてくれていたとは思えません。

キナコが52と呼ぶのを
不自然に感じたのはよかったです。
しかし、その少年のことを小学生くらいと言っていて
作品の中での年齢が不明です。
髪の伸び方も不自然です。
ちほちゃんの元をはなれて何年だったのでしょうか。
思い出の写真だとそんなに立っていないように
見えましたが、3年は経ってると言うことなのでしょうか。
原作では13歳でした。

主税はアンさんによって
貴瑚の存在を会社と婚約者に
告げ口され、
婚約破棄され会社も首になってしまいました。
ここも原作とは違う点です。
それでは話がおかしくなってしまいます。
2人が住むマンションのお金はどうしていたのでしょうか。
また、婚約者と別れたのなら、
主税は貴瑚の正式な彼氏になったので、
アンさんが自殺する必要がなくなってしまいます。
さらに手切れ金として、
主税の親からもらったお金で
祖母に家に引っ越したし、
引っ越し先でも仕事をせず
ふわふわしていたはずです。

アンさんの母親もに理解があるように感じました。
障害とは言っていましたが、
一緒に長崎に戻るか、
誰も知ってるひとがいない場所で暮らそうと、
言ってくれたじゃないですか。
何が死ぬほど不満だったのかわかりません。
女に戻って暮らそう
という意味だったのでしょうか?

キナコを実家から救い出すシーンで
アンさんが母親を
「お母さんは貴瑚さんのこと、
本当に殴りたくて殴っているんですか?
本当に絞め殺したいんですか?
違いますよね?
いったん離れることが2人に必要なんです」
という説得はよかったです。
しかし、母親はこんなに
貴瑚に依存していましたかね?
息子はどこに行ってしまったの。

52は原作では母方の祖母に預けられるのですが、
祖母は亡くなっていました。
その家を探し出して尋ねるのも省略しすぎです。
52は話せないのにどうやって知ったのでしょうか?

警察に渡さないことが、
自分で世話することが最善とは到底思えません。
まさに子供はペットじゃないんですから。
無職の身寄りなしの若い女性である貴瑚が
愛を引き取ることはおそらく不可能でしょう。
仮にできたとしても、
不幸になる未来しか見えません。

ところで52ヘルツのクジラの声って悲鳴みたいですね。

ラストシーン

笑えるようになった愛をふくめ、
街のみんなでバーベキューしている
シーンで終わりました。
貴瑚は晴美と、
愛を引き取るために行政に
掛け合っているがいろいろ大変だと
村中サチエに話をし、
貴瑚が街で生きていく決意をするシーンで終わりました。

最後に
52ヘルツのクジラたち
と表題がでました。

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おわりに

原作があるとどうしても比べてしまいます。
まだ公開したばかりですが、
高評価のレビューの方が多かったです。
そんなときは自分の感性が不安になってしまいます。
原作未読だったほうが作品として楽しめただろうな。
と思います。

原作未読のかたは読むことで補完できる部分もあると思います。

ここまで読んでいただきありがとうごさいました。

コメント

  1. いのうえゆりこ より:

    52ヘルツのクジラたち私は、原作読んでません。ラストも終電の都合、クジラが海面から出るシーンまでしか観れませんでした。
    でもこの映画は、環境や境遇の生きづらさの人の感情をリアルに表現されてあり、救いの答えや希望が描かれて、自身の経験からも同じと納得する映画でした。
    不幸な人は自分ではどうすることもできません。他力によってでしか救われません。でも他人は救ってまではしてくれないので、こうやって救われるのは一握りの幸運であり、救ってくれる他人は、どこかで自分事と感じるから身を粉にして救ってくれることが表現されてることに納得しました。
    家族は大切。正しい言葉がしがらみとなり身を縛られ、責められ罵倒され、そこに慈愛や互いに思い遣る心が消えて自由のない呪いに支配された時は、離れなければならない。その通りだと納得しました。
    これからは、物体の継続による親子代々ではなく魂の繫がりの代々となる。そんな心の繫がりこそが家族なのだと52ヘルツを持った人々へのメッセージの映画に出会えて私はありがとうを送ります。

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