はじめに
今回はマンガ大賞2024にノミネートされた、
泥ノ田犬彦『君と宇宙を歩くために』
をネタバレなしで紹介していきます。
ノミネートされていることを知らず、
たまたま読んだのですがあまりにもよかったので
記事にしたくなりました。
マンガ大賞とは?
今一番フレッシュなマンガを選考員の投票で決める賞です。
マンガ大賞は、2008年にできました。
今年で17回目を迎える、有志によるマンガ賞です。「面白いと思ったマンガを、その時、誰かに薦めたい!」
そんな気持ちが形になって、この賞は始まりました。運営は、マンガ大賞実行委員会が行っています。
選考員は、実行委員が直接声をかけたマンガ好きの有志たち。
書店員をはじめとするさまざまな職業の方が、
手弁当で集まってこのお祭りを支えています。マンガ大賞の選考対象は、前年の1月1日から12月31日に出版された
マンガ大賞2024 (mangataisho.com)
単行本の内、最大巻数が8巻までの作品です。
なお選考対象には電子書籍(最大巻数が8巻相当までの作品)も含みます。
書籍情報
君と宇宙を歩くために1巻(アフタヌーンKC)
泥ノ田犬彦
講談社
2023年11月22日発売
208ページ
税込み946円
↓DMMブックス
君と宇宙を歩くために(1)コミック(紙)アマゾン公式サイトから購入はこちら
kindle版購入はこちら(836円)
2巻発売予定日
2024年5月22日発売予定です。
『君と宇宙を歩くために』は
&sofaにて毎月第4月曜日更新です。
「&sofa」は講談社アフタヌーン編集部発のWeb漫画サイトです。
&Sofa|どんなあなたも、いてほしい。 (andsofa.com)
どこで読める?
・&sofa
君と宇宙を歩くために – 泥ノ田犬彦 / 第1話 ワン・ジャイアント・リープ | &Sofa (comic-days.com)
・コミックDAYS
君と宇宙を歩くために – 泥ノ田犬彦 / 第1話 ワン・ジャイアント・リープ | &Sofa (comic-days.com)
・マガポケ
君と宇宙を歩くために – 泥ノ田犬彦 / 【第1話】ワン・ジャイアント・リープ | マガポケ (shonenmagazine.com)
内容紹介
登場人物
・小林大和…ロン毛金髪、制服を着くずし、いかにもヤンキー風情。
窓際一番後ろの席。
授業中も寝ていて、先生に指されても無視する。
・朔…小林の友達。これまたチャラそうな茶髪ロン毛。
クラスは違う。
・宇野啓介…ある日小林のクラスにきた転校生。
目がクリクリしていて、
やたら大きな声で挨拶。
すべての声が大きくて、
字がみっちりの汚いノートを常に持っていて、
独り言を言っててずっと笑ってる。
あらすじ
小林はバイトの仕事が覚えられなくて、
影口言われてイラついてた。
「ほかのバイトは皆簡単そうにやってんのに、
なんで俺はまちがえるんだ?」
「いつも続かない。俺はなにに向いているんだ?」
バイトの帰り道、
先輩に怪しい仕事に誘われそうになったところで宇野が現れる。
宇野を家まで送っていくと姉が教えてくれた。
「啓介は名前を知らない人と話すのが苦手で
先生にお願いして写真名簿を見せてもらったの」
学校で宇野のノートを朔が悪のりで取ってしまう。
宇野は怖がって逃げた。
それノートには
『朝起きたらすること』
『寝る前にすること』
など、細かくかかれていた。
小林が宇野を探してノートを返す。
家までいくと宇野は泣いた。
ノートには『悔しくても泣くのは家に帰ってからにする。
→なにが悪かったか考えてみる。
①お姉ちゃんに聞いたり相談してみる。
②……』
と書かれていたのを小林は見てしまっていた。
小林はなぜ宇野がメモをしているか聞いた。
宇野はこう答えた。
「僕は記憶することが得意なのですが、
君と宇宙を歩くためにより引用
沢山のことを同時に行ったり
臨機応変にすることが苦手です。
知らない人が沢山いるところは特に苦手です。
それで学校で失敗してしまうことが多くて
困っていました。
答えがわからないと迷います。
そして失敗してしまいます。
わからないことがあるときは、
一人で宇宙に浮いてるみたいです。
上手にまっすぐ歩けない。
それを、笑われたり怒られたりすると
怖くて恥ずかしい気持ちになります。」
小林はバイト先でそんな気分になると共感した。
宇野は続ける。
「でも僕は宇宙を歩きたい」
「だからテザーをつくりました。」
ノートは命綱だったのだ。
バスの乗り方は覚えているけど、
焦ったとき書いてあると安心。
日常のルーティーンは
書いてあると早く動ける。
ノートにはそんな意味があったのだ。
「宇野はすげー」と思う小林。
宇野の姉が言った。
「人と同じように生活するのに、
君と宇宙を歩くためにより引用
工夫が必要な人もいるんだよね」
小林は、俺もそうなのかな。
と思いバイト先で仕事を教えてもらったとき、
メモを取り始める。
そうしたら、バイト先の人もバカにしないで
教えてくれるようになった。
少しずつ前進していく小林。
朔は小林が宇野と仲良くなったことが気にくわなくて、
小林のノートを捨てようとする。
宇野が止めるが失敗して大泣き。
小林は朔に話した。
「俺、バカなんだ。
君と宇宙を歩くためにより引用
バカって思われるのがイヤで
真面目に授業受けるのが怖くなってフケって逃げた。
その方がカッコつくかな…って。
でも宇野と話してから、
なんか違うかもって思ったんだよ。
俺、まだ頑張りたいのかなって。
だから宇野の真似してみたんだ。
朔がそれをダセーて思うならそれでいいよ。」
「ダサくていいんだ。それで、そのあと良くなるなら」
朔はポッと出の宇野と
仲良くしてたことに焼きもちしてただけだったから、
仲直りするし、宇野にも優しくなる。
小林は宇野の部活探しを手伝って、
天文部に入る。
宇野は宇宙の話が大好きなのだ。
この後、それぞれの悩みを持った
天文部の先輩やバイト先の店長、
優しい顧問の先生などが出てきて、
話は進んでいく。
おわりに
漫画の中には一度もその言葉は出てこないのですが、
発達障害をテーマにしている作品だと思われます。
そんな重いテーマでありながら、シリアスに陰鬱にならず
ポジティブにわかりやすく描かれていて、1話読んだだけで
泣けました。
登場人物、みんな好きになります。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
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