どうしても生きてる 朝井リョウ ネタバレ 感想 あらすじ

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はじめに

まさに「どうしても生きてる」
どうあっても生きていく、どんな人生でも生きていく話が6編。

個人的な感想とネタバレ含むあらすじをまとめました

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健やかな論理

後半、主人公が自殺するんじゃないかとハラハラしました。
自殺するきっかけはないんだ。最後のひと押しは他人にはわからない。些細なことかもしれないし、ないかもしれない。

この佑季子の思考、よくわかると思いました。

ネタバレ

普通の人がもつ正しい理論(健やかな理論)「満たされてないから他人を攻撃する」
「こんな漫画を読んでいたから人を殺した」
になんとなく納得していない佑季子は
自殺した人の直前のツイートを特定して、
死にたいとか思ってなくて、
急にふと死んでいることに安心している。
自分もなにか、きっかけがなくても…
みたいになっているとき、恋人?(マッチングアプリで出会った人)から連絡がきて、
急に会いたくなる。

流転

自分に嘘をつかない生き方を選ぶ人間が真っ当に輝く世界がある、
物差しを変えずに突き進む人間が
きちんと幸せに生きている世界が確実に存在している。
確かにそうだろうけど豊川のように、
流されて、諦めて、自分を殺して生きていくのだって
人生だと思うし、人間らしい。
成功者なんてほんの一握りだし、
やりたいことや自分の信念を貫ける人なんてわずかだと思いました。

ネタバレ

大学で出会った、瀬古と漫画家デビューするが、
(豊川が話をつくり、瀬古が作画)ネームが通らなくなり、詰む。
デビュー前にめざしていた「リアル。熱。切実さ。本音。嘘のなさ。」を
デビュー後は否定されたり。
そんなとき2人でロックバンドとラッパーのライブにいって感銘をうける。
瀬古は絵を描き続けると誓う。
しかし、豊川は答えられなかった。
やがて恋人の妊娠をきっかけに
漫画をやめ保険の営業職につく。
しかし、流産したことにより、妊娠をきっかけに
漫画から逃げたことが嫁にもバレる。
バレるというか、気がついていたけど言葉にしなかったかんじ。
離婚はしないが、家庭内別居状態。
保険会社で瀬古を思い起こさせるような
熱い男、明石に出会う。
(そのころ瀬古はイラストレーターとして成功していた)
明石は今の詐欺まがいの保険会社から
独立しようとしていて誘われる。
もう一度嘘のない人生を試してみたくて、
話に乗るが、明石が退職届を出した朝の昼に幹部に呼び出され、
明石が立ち上げようとしている
外国人向け保険事業を会社もやろうとしていること、
豊川をそこの課長に任命するつもりのこと、
明石が独立後あてにしていた顧客は
すべて会社に懐柔されていることを伝えられる。

早退し、偶然昔見たバンドとラッパーのライブを
ライブハウスで見て色々と思い出し、
自分には後ろめたさの残る人生しかない、
とさとり、明石に謝りに行く決意をする。

七分二十四秒めへ

女性派遣社員が切られていく話です。

ネタバレ

切られる先輩を見てきて、
やがて自分も切られる、次の派遣社員が来るまでと思い、
頑張って業務をこなしたことで、
ひとりでできる業務とみなされ、
切られてしまう。
リアルで、つらい。
女性は生きづらい。
生き抜くために大切なこと、必要な知識、
備えておくものに触れるたびに
生きていくことを諦めろと言われている気持ちになる。

バカやって炎上する男のユーチューバー集団の動画をみて、
生きていくうえで何の意味もない、
何のためにもならないその情報に溺れているときだけ、
息ができる。
動画は七分二十三秒。
終わればまた、息継ぎのできない
つらい毎日が続く。泣いていた。

風が吹いたとて

器用に生きられない人と安々生きられる人の違いはなんでしょうか。
悪いことはしなくても、
何もしないことで誰かが破ったルールの上を歩いているのでしょうか。
真面目すぎるのは疲れるでしょう。

ネタバレ

妻の由布子目線の話。
夫はどんな小さな不正やルール違反も許せない。
会社で不正に加担させられ、やつれていく。
風が吹いたら桶屋が儲かる、の逆もある。
ちょっとしち違反がすべてを壊すことだってある、という考え。
由布子は遠くのニュースより
子供の進学や親の介護、片付けないといけない話は
目の前にあると、自分の誠実さに酔う夫に少し呆れる。
どれだけ強い風が吹いたとして、
考えなければならないことは山ほどある。
生きなければならない明日はくる。

そんなの痛いに決まってる

痛いときに痛いって言いたい。
本当にその通りだと思いました。
我慢してると気が付かないうちに限界がきてぶっ壊れます。

ネタバレ

主人公、良大の会社は経営がうまくいっていない。
大学時代に出会い結婚した美嘉は
同じ業界の別会社にいるが、
成功して収入で負けていることに気がつく。
中国語をマスターしていたり長期的戦略も負けていることで、
性交ができなくなる。
しかし子供を欲しがる美嘉。
会社の嫌味な上司にも、
先が見えない転職先を紹介してきた同期にも、
美嘉にも本当のことが言えない。

そしてセフレと会い、その女が外見も社会的地位も自分より下だと確信して安心する。

年齢を重ねるにつれ
少なくとも費やした時間分は上達するという
優しいものたちが身の回りから減っていく。
ふらっと遠出すると、
思ったことがそのまま声に出るのが気持ちいい。
人間には、誰にとっても
誰でもない存在として思ったことをそのまま言える時間が必要。

心のままに泣いても喚いても叫んでも
驚かない人がひとりでもいれば、
人は生きているのかもしれない。
それが誰でもない存在としてでしか向き合えない人であっても。

まず、題名が読めませんでした。
内容を読んでいくうちにクジだとわかりました。

ネタバレ

ハズレ籤ばかり引いている人生だったみのり。
40手前で妊娠した子供は、
出生前診断で染色体異常があるとわかり、
夫は不倫していて、
障害者の子供は受け入れられないからおろせという。
劇場スタッフの仕事が休みだったはずの日に
アルバイトのかわりに出勤すれば地震が起こり、
帰宅できない人のために朝まで働くことになる。
中学三年生になるときに母親が急死し、
父と双子の兄に家事を押し付けられ、
部活も志望校も諦める。

この世の中には二種類の人間がいる。
生きる世界が変わってしまったとき、
自分を変えなくていい人。
その人のせいで、自分を変えなければならなくなる人。
そしてそれはきっと、
知らないうちにしらないところで、決められてしまっている。
受け入れる、受け入れないを選べたわけじゃない。
ハズレだったけど、そのおかげで得たものもある。
ハズレ籤は全部つなげてリボンにする。
そうすれば、包帯としても使える。

演劇舞台とみのりの話をリンクさせたお話。

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おわりに

やはり朝井リョウさんの小説は刺さるのものがあります。

ここまで読んでいただきありがとうごさいました。

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