はじめに
サンデーGXで連載中の『COSMOS』という漫画を知っていますか?
『べるぜバブ』の田村隆平先生の…最新作にして新境地の作品です。
次にくるマンガ大賞 2024 第5位にも選ばれました。
現在4巻まで発売中でまだまだ追いつけるので、今回は『COSMOS』の1巻のネタバレを記事にします。
キャラクターもまとめました。
DMMブックスで2024年12月25日まで1巻が無料開放されているのでぜひ読んでください。
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あらすじ
地球に異星人が住むようになって、100年余り。ルールは『地球に異星の通貨を持ち込まない。』
銀河金融保険公社とはそれを守るために設立された組織。またの名を『COSMOS』といった。
人が嘘をつくと臭いでわかる男子高校生の水森楓(みずもりかえで)は、宇宙人のクラスメイトがコスモスと問題を起こしたことで、コスモスにスカウトされたのだった。
メインキャラクター
水森楓(みずもりかえで)
金髪イケメン。高校生。人が嘘をつくと臭いでわかる。だから教室のニオイは臭いと感じている。本当の友達を失くす呪いだと思っている。
穂村燐(ほむらりん)
銀河金融保険公社COSMOS 保険調査員・通称『オプ』(オプとはoperativeの略) ツインテールのかわいい女子高生。地球人。身体能力がとんでもなく強いため、水森に宇宙人ではないかと疑われていた。
砂噛(すながみ)
穂村の部下。ボディは人型で龍のような頭。通常時は黒髪ロン毛で地球人に擬態している。
潤登(うると)
銀河金融保険公社東京支局、局長。ウルトラマンの仮面をかぶった人物。素顔を明かさない。(のちに人間の顔も出すがそれすらマスクだった。)
1巻ネタバレ
FILE1 『未知との遭遇』
池がある公園でチンピラが眉間に大きな穴を開けられて死んだ。
人が一生のうちに、隕石に衝突して死亡する確率は「160万分の1」、地震で死ぬ確率は「13万分の1」、洪水「3万分の1」、落雷「8万分の1」。そんな僅かな確率の不幸に賭ける博打がある。保険である。
男子高校生水森楓は人が嘘がをつくと臭いでわかる。だから教室のニオイは臭いと感じている。本当の友達を失くす呪いだと思っている。
相澤というクラスメイトが3日学校に来ていない。
相澤の彼女の雛川が相澤のことを水森に相談してきた。
相澤は時々変なことをいう。SF映画観てるときに上から目線だから、冗談で「宇宙人かよ」と言ったら相澤が止まった。その表情(かお)がずっと引っ掛かってる。それから連絡が途絶えた。
2人で相澤の家に行ってみる。相澤は一人暮らし。部屋の前にチンピラが3人いた。びびって部屋を通り過ぎる。通り過ぎ、影に隠れていると人を殴る音が聞こえてきた。
そして影から現れたのはツインテールの女子高生。
「君達が相澤さんのお友達だったら少しお話を聞かせてくれない?」と言ってきた。
少女は相澤の部屋の鍵を持っていて部屋に入る。チンピラは「帰った」という。水森は少女が嘘の臭いがしないことを不気味に思う。お金を貸しているから合鍵を持っていた。
部屋にはミイラになった相澤が倒れていた。しかし、それは抜け殻だった。冷静な少女。「脱皮したみたいですね。このカンジだと10日は経ってます。」「困りましたね。顔も変わってるかもしれない…」水森は話に追いつけない。
少女に電話がかかってきた。『はい。部屋にはいませんね。やはり街金に手をだしてたみたいです。』モラハラを言われたらしく怒りでスマホを足で叩き割る。
少女が改めて名刺を渡して名乗る。
『銀河金融保険公社 保険調査員 穂村燐』穂村は相澤の消息を確かめるために色々な方から話を聞いているいうことだった。
水森に言う。「もう見てしまったのでお話しますが、相澤様は地球外生命体でございます。」
通称デデド星人。連邦にも加盟しており、地球に移住するようになった。嘘じゃないと臭いでわかるから頭が真っ白になる水森。
地球外生命体には万一トラブルを起こした時の損害賠償のために加入義務の保険がある。
相澤はその保険料を借り入れる形で移住し、その額ざっと120万。それを貸し付け生活の保障をしているのがCOSMOS。しかし、相澤はその返済を2ヶ月滞らせていた。穂村は許せませんという。
相澤は高校生で野球部。
そのとき穂村がなにかに気が付き、伏せるようにいう。狙撃。ではなく遠くの建物の屋上から相澤が野球ボールを投げていた。
相澤は部屋にいるのが水森だと分かっている。
電話で『その女(穂村)は激ヤバ電波ストーカー女だ。騙されるな。』という。宇宙人だということは認める。電話ごしでは嘘の臭いが全くわからない。
相澤は保険屋からお金を取り立てようとしていた。
相澤には一定額保険金がおりるはずだった。だから査定していた。しかし、相澤は重大な規約違反を犯していた。殺人だ。
冒頭で殺された男。街金の黒田。相澤に執拗な取り立てを行っていた。
穂村はバットで相澤のボールを打ち返した。ホームラン。相澤に当たった。
相澤はバイトの工事現場で事故を起こしてしまった。
その事故による賠償金の支払いのために多額の借金を背負うハメになった。
保険の活用方法を理解していなかったのだ。
相澤のいた星は人口100人に満たない過疎な星。
地球に行ったことのある祖父から『甲子園』の話を聞いて憧れた。
野球がすべてだったのにキャッチャーにケガをさせてしまい仲間に「お前…こえーよ…」と言われてしまった。
「それでも、おれは高校野球がしたかったんだ…」
水森がそばで聞いている。なんできたのか。嘘がわかるから。でも直接話さなければわからないから。宇宙人なのも本当。野球するために地球に来たのも本当。
「お前…人を殺したのか…?」と聞いた。
相澤「やってねーよ。」嘘の臭いがしたのだろう。水森が険しい顔になった。「嘘じゃねーかよ。」
地球に異星人が住むようになって、100年余り。
ルールは『地球に異星の通貨を持ち込まない。』銀河金融保険公社とはそれを守るために設立された組織。またの名を『COSMOS』
相澤が起こした事故には賠償保険がおりる。殺人罪は別で専門の留置所に送られる。
電話越しに水森が嘘がわかると聞いていた穂村はCOSMOSに水森を誘った。「うちに来ませんか?」
FILE2 FILE3 『星を渡る船』
砂噛登場。拉致されていた水森を助けてくれた。拉致されたのは穂村を探るためだと思われる。
穂村が黒髪ではなくなりツインテールの上から角のようなものが生えている。(ツノは印象操作デバイス)
水森の体にはチップを埋めた。位置とバイタルを常に監視するチップ。だから助けられた。
穂村は黒スーツ、髪も黒髪じゃなく角があるから、水森は「本当に昨日の人?」
穂村が角に指先で触れると昨日の姿に戻った。
銀河金融保険公社「COSMOS」とは世界中に支部を持ち年間10万人とも言われる異星人の入管を一手に引き受ける公的機関。
とても大きい本社ビルに水森が驚く。表向きは民間の保険会社。勤めているのは、ほぼ地球人。砂噛も人間の顔で働いている。
星系外の人は地球人として振舞うのがコスモスの基本理念でありこの地球のルールだ。
水森は局長室に案内された。
そこにはウルトラマンの仮面をかぶった人物。
「ようこそ。銀河金融保険公社東京支局、局長の潤登(うると)だ。」
局長室は、月だった。月の上だから重力が違う。
そういう穂村に水森は「嘘の臭いが全くしなくて困る。」と言った。
顧客・反田(そりた)イド星人。現在地球に訪れるもっともポピュラーな外星人。
文明レベルは第3類。第3類は星間航行が可能な文明。
地球は第2類。有人で衛星軌道上に出れるレベル。
船が盗まれたから盗難保険がおりるよね?という話。話を聞いていて水森が、嘘だとわかる。
今回はわかりやすかったが中には私たちの知能では判別不可能な程、高度な嘘をつく者もいる。だからこそ水森の力が必要。と穂村。
船を持っていた人物エルモラ星人は反田に譲ってもらったという認識だった。
反田は盗まれたことにしたから、いわゆる保険金詐欺。
事実確認しに船を持った人物が乗っている電車に穂村と水森が乗る。証拠隠滅に反田も襲撃してきた。
穂村は強い。
電車をめちゃくちゃにしたから修復班の毒島(ぶすじま)班長が後始末にくる。勤続70年のベテラン。
エルモラ星人(おじさんの格好をしていたが、それは外軀で中身は三頭身の愛らしい少女のような姿)。「3年前に不時着して、そのとき船は事故で壊れてしまった。2度と帰れないと思っていたとき、反田が故郷が近いから一緒に帰ろうと言ってくれた。」と語るが穂村と毒島は「ご同行願います。」と信じていない。そこに水森が「いや、嘘ついてないッスよ。その人。」
その後、反田の部屋で大量の顧客リストが押収された。今回のような保険金詐欺に利用する為の帰星難民をまとめたリスト。それでエルモラ星人は被害者だと立証された。
エルモラ星人は顧客リストを押収し自分が被害者であることを立証してくれた砂噛ではなく、
はじめから信じてくれた水森にお礼を言った。
ありがとうといわれ、水森は相澤にも「ありがとう」と言って欲しかったと気づいた。
水森は仕事をやる決心をする。
FILE4 リビング・ニーズ
水森は本屋でバイトをしている。
バイト先の先輩女油井(ゆい)は水森を気に入っていた。
本屋を出ると穂村が水森を待っていた。
仕事だ。2人でホテルのラウンジに入った。
水森は保険調査員の仕事を手伝うことにしたが、それにはFP3級の資格が欲しいため勉強しなくてはならない。
ラウンジで保険金詐欺の疑いがかけられている女医を張っている。コスモスと契約している外星人の専門医Dr.赤羽六花。油井はその患者だと穂村に伝えられる。つまり油井は宇宙人。
調査の結果詐欺ではなかった。
油井は病気だった。かけていたのは死亡保険。油井は余命5日だった。
油井の星は1年の3分の1が常闇で舌に暗視用の目玉を備えていた。
穂村は水森に油井にリビング・ニーズ特約を勧めるように言う。
リビング・ニーズとは死亡保険で支払われる保険金の一部、または全部を亡くなる前に受け取ることができる。
しかし、油井は飼い猫にお金を託したかった。その猫は安村という外星人で「いらないから自分のために使いなさい。」と言った。安村は油井の地球での後見人。
油井がやり残したことは『インカ少年パチャク』の聖地巡礼だった。
世界旅行。水森が同行。Dr.赤羽も、同行している。
ウユニ塩湖を目前に倒れる。
油井は水森におんぶされてなんとかウユニ塩湖は行けた。
油井は水森の後頭部に額をくっつけ、「私の視界ちょっとだけ見せてあげる。」水森にも星がたくさん見えた。
その後水森は視覚が異様に過敏になった。
油井は死亡して保険金は安村が受け取った。
水森はあの星空が目に焼き付いて離れなかった。
おわりに
100年前から宇宙人がいるのにどうして騒ぎにならないのかは、次巻でわかります。
相澤、油井ともにここで退場と見せかけてのちの話にもつながってきます。
熱い!!!
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
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