はじめに
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
の漫画連載終了が発表されました。
その原因をまとめました。
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』とは
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』は、
恵ノ島すずさんによるライトノベルです。
略称は「ツンリゼ」といいます。
この作品は、乙女ゲームの悪役令嬢リーゼロッテのツンデレな言動を
実況する遠藤くんと解説する小林さんの視点で描かれています。
物語は、放送部の遠藤くんと小林さんが
乙女ゲーム『マジカルに恋して』をプレイしていると、
ゲーム内のキャラクターが彼らの声に反応するようになるところから始まります。
リーゼロッテはどのルートでも破滅を迎える運命にありますが、
遠藤くんと小林さんの助けを借りて、その運命を変えようと奮闘します。
「小説家になろう」にて2018年8月から11月まで連載されていて、
2019年4月にカドカワBOOKS(KADOKAWA)より書籍化されました。(全3巻)
逆木ルミヲによるコミカライズが
『B’s-LOG COMIC』(KADOKAWA)にて
2019 Vol.77(6月5日発売)より連載されていました。(7巻まで)
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん 7 (B’s-LOG COMICS)
kindle版購入はこちら
アニメ化もされ2023年1月から3月まで放送されました。
アニメ配信はDMM TV↓
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん異例の連載終了
第一報
2024年9月4日にX(旧Twitter)でビーズログコミックスより
連載終了の報告かありました。
内容は
連載作品『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
連載終了のご報告
現在休止中の『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』に
関しまして、協議の結果、連載を終了することとなりました。
連載終了はひとえに編集部のミスと調整力不足に起因するものであり、
再開をお待ちいた だいていた読者の皆様をはじめ、
原作者の恵ノ島すず先生、コミカライズの逆木ルミヲ先生、
その他関係者の皆さまには多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを
心よりお詫び 申し上げます。
詳細につきましては、後日編集部のX公式アカウントにてお知らせさせていただきます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
株式会社KADOKAWA コミックビーズログ編集部
というものでした。
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』は、
5月30日の更新から休載していました。
詳しい原因
ついで、詳しい経緯が9月11日18時にⅩ(旧Twitter)に投稿されました。
内容は
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
連載終了と今後のご報告
『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん』
コミカライズに関しまして、 関係者間の協議の結果、連載を終了することとなりました。
本作は刊行済みのコミックス7巻をもって完結となり、
今後の新刊刊行予定はございません。
続きを楽しみにしてくださいました読者の皆様には、心よりお詫び申し上げます。
既刊については在庫分は継続して販売されますが、品切れ次第終了となります。
電子書籍版、タテスクコミック版、海外翻訳出版の今後につきましては、
公表できる段階にございませんため、追ってご案内申し上げます。
この決定に至った要因は当編集部が確認漏れや
不備を重ねて原作側との信頼を損ね、
コミカライズ作家との間を取り持つ立場として十分な仕事ができなかった事にあり、
深く反省しておりま す。
経緯といたしましては、以下の通りとなります。
タテスクコミック版の配信における確認漏れにより、
一時無許諾・無監修状態での配信を行ってしまったこと、
コミックス単行本及びコミックス特典制作における
当編集部から原作編集部への監修依頼の漏れや不備があったこと、
コミカライズと原作との乖離に対して監修時に
たびたび長期にわたる交渉が必要となったこと、
当編集部の調整力不足により逆木ルミヲ先生の筆が途絶え、
連載が一時停止したこと、
当編集部の不備により情報解禁前のメディアミックス情報の漏洩があったこと等
の信頼を毀損する行為が重なったために、
4月末に原作の恵ノ島すず先生から弊社に原作使用許諾契約について
契約期間満了での終了の通達がございました。
上記の問題を解決するため
「当編集部担当者の交代、再発防止の徹底、最終回までの全てのネームを期日までに提出」
という弊社起案の誓約書を以て一度は恵ノ島先生より
連載の継続に合意いただけました。
しかし逆木先生が体調を崩し、条件を満たすことが難しく破談に至った次第です。
恵ノ島先生も体調を崩されている状況で、
さらなる猶予を求めることが困難となり、
正式に原作使用許諾契約を更新せず、
期間満了で終了するという結果となりました。
今回のコミカライズ連載終了と
原作使用許諾契約終了についてはすべて当編集部に責任があり、
再開をお待ちいただいていた読者の皆様をはじめ、
大事な作品をお預けいただいた原作者の恵ノ島すず先生、
コミカライズに真摯に取り組んでいただいた逆木ルミヲ先生、
その他関係者の皆様には多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを
重ねてお詫び申し上げます。
作品の結末は弊社カドカワBOOKSより発売中の
原作版『ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実 況の遠藤くんと解説の小林さん』
を通じてご覧いただけますと幸いです。
当編集部ではこのたびの件を重く受け止め、
今後は読者様と作家様に対してより一層誠実に向き合う姿勢で作品作りに励んで参ります。
大変申し訳ございませんでした。
株式会社KADOKAWA コミックビーズログ編集部
というものでした。
まとめ
①タテスクコミック版の無許諾・無監修配信
②コミックス単行本・特典制作における監修漏れ
③コミカライズと原作の乖離
④編集部の調整力不足による連載中断
⑤情報解禁前のメディアミックス情報の漏洩
ここまでの編集の不手際を
「最終回までの全てのネームを期日までに提出」という
漫画家への負担で巻き返そうという部分が気になりました。
逆木ルミヲ先生から
コミカライズをしていた逆木ルミヲ先生からもⅩ(旧Twitter)で
報告がありました。
5月30日の更新から休載していました。
完結まで描けなかったことをとても悔やんでいる様子です。
私が誓約書通りの期限にネームを間に合わせられれば
連載終了は避けられたことが悔やまれてなりません。
とはいえ、実際の制作期間1ヶ月半ほどで単行本1冊分のネームを描くのは、
ベストコンディション状態ならともかく、
当時の精神状態では難しいことでした。
あのとき私がもっとやれていれば、と申し訳ない気持ちでいっぱいです。
本当に申し訳ございません。
コミカライズ版での幸せなフィナーレをお見せしたかったです。
本当に本当に申し訳ございません…。
今回連載終了のニュースへの反応
ヤフコメでは
『原作未読でコミカライズを楽しみに拝見していました。
角川さんこの手のトラブル多すぎません?
原作者や漫画家を軽く考えすぎていませんか?
セクシー田中さん事件は決して他人ごとではありません。
私はオンライン漫画サイトの一覧に田中さんが出てくるたびに
未だに悔しくて悔しくてたまりません。』
というコメントに1万1千の共感がついています。
他にも
『ライトノベルにしても、それのコミカライズにしても、
途中で音沙汰なくなるのも多いし、
導入部を2巻ぐらいかけてここから本番ってところで打ち切られるのも多い。
兎に角数を揃えろと片っ端から声かけて出版させたりコミカライズさせておいて、
いざ世に出ると思ったより売れなくてすぐに打ち切り。
ろくに誤字脱字なんかのチェックもできない編集者、
今回みたいに作家との連絡もおろそかにする編集者、
出版業者全体の質が低下しまくってると感じます。』
『原作者と漫画家の両方を病ませてるのか。
KADOKAWAって編集者が酷いよね。
前も色々漫画家に暴露されてたりしたし、あまり良い話聞かない気がする。
編集部シャッフルで別の編集部にうつるだけなら新たな犠牲者が出るし、
編集部じゃない部署にまわすか、やめてもらうべきだよね。』
などのコメントが多くの指示を集めていました。
ツンデレ悪役令嬢リーゼロッテと実況の遠藤くんと解説の小林さん(全7件) – 女性コミック(漫画) – 無料で試し読み!DMMブックス(旧電子書籍)おわりに
編集部の不手際や連絡不備が問題で、
漫画家や原作者が負担になったり、不利益を被るのはかわいそうですね。
出版業界全体の質が低下しているのでしょうか。
何も知らないころは、メディアミックス化は嬉しいことしかないと思っていましたが
トラブルが絶えなくて大変そうです。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
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