神さまのビオトープ 凪良ゆう レビュー ネタバレ あらすじ 感想

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はじめに

この作家さんの本を読むのは3冊目ですが、
この方は普通じゃない関係のふたりを書くのが好きなのかな…と思いました。
許されない愛というか、
世間一般では受け容れてもらえない恋愛みたいなものです。
もとはBL作家だしそういうのあるのかな、と思いました。

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ネタバレと感想

プロローグ 秘密Ⅰ

主人公の鹿野うる波は結婚2年目で交通事故で
旦那さん(鹿野くん)を亡くしてしまう。
葬式が終わったあと、突然うる波の前に鹿野くんの幽霊が現れた。
実体はない。
それを受け入れて生きていこうと決める。

冒頭から泣いてしまった。

アイシングシュガー

幽霊の鹿野くんと生活し始めて2年後の話。

鹿野くんの後輩の佐々くんとその彼女千花ちゃんがメインの話。

鹿野くんと話てるところを見られて、
ふたりに幽霊のことを知られてしまう。
(鹿野くんはほかの人には見えないから病院を勧められる)
佐々くんは浮気していて、
ちかちゃんはそれに気がついて神様に運命を決めてもらうことにする。

旅行中細心の注意をはらったが、
重度のソバアレルギーだった佐々くんは
チカちゃんとの旅行中にアレルギーによる嘔吐から窒息死する。
チカちゃんはタイムカプセルにエピペンを隠していた。

佐々くんが死んでからしばらくは、
うる波と同じように佐々くんの幽霊がいると嘘をつく。
佐々くんはタイムカプセルにチカちゃんへのエンゲージリングが入っていた。
旅行の夜、話があると言ったのは別れ話ではなかったのか?
答えのない問にチカはずっと苦しむことになる。

うる波は、人を殺したチカちゃんに鹿野くんとのことを一緒されるのを嫌がった。

でも警察に言ったりしないのは自分の生活を知られるのが嫌なんだろうな。
この話は怖いと思った。

恋人に確認できない怖さ。
男は決めたことをギリギリまで口に出さない気がする。
先走って別れ話だと思い、相手の生死を賭ける女もこわい。

マタ会オウネ

うる波が小学生の家庭教師をする。

天才児だけど情緒に問題があり、
父親が作ったロボットしか友達がいない秋くん。
ロボットの春くん。
最初、秋くんがロボットのように書かれている。(セリフがカタカナだったり、話が冷淡だったり)
でも実は逆、というのはだいたい予想がついた。

春くんは感情を持ちはじめていて、
祭り中の事故で秋くんを助けるために、
ほかの子どもに怪我をさせてしまう。
それて父親に機能を停止される。

秋くんは大勢の誰かより自分が大切なひとりのほうが大事なんだと理解しはじめる。

アメリカで勉強して、春くんをつくると決める。
うる波は鹿野くんの器を作ってほしいと頼む。

かわいい話なようで
トロッコ問題とか人工知能やら考えることが多い話だった。
他人になんて言われようと
秋くんと春くんは想い合っていて、
それがうる波には否定できなかった。
否定したら自分もおかしいと認めることになるから。

植物性ロミオ

うる波が先生をしている小学生向けの絵画教室に
大学生の男の子金沢くんが参加。
実は教室に通う小学4年の秋穂ちゃんとお付き合いをしていた。

金沢くんは性的なことに興味がなく、
小さい女の子が好きで秋穂ちゃんの前にも同じく小4の女の子と付き合っていた。
彼女たちが大人っぽくなって
性を匂わせてくると、わかれる。
秋穂ちゃんは障害のある恋が好きで、
うまく行き始めるとすぐ飽きてしまう。
結局みんな自分勝手だね、という話。

またロリコンの話か!
と思った。
うる波は金沢くんに「心は自由だと思うわ」という。
それはやっぱり自分がおかしいと自覚があるから。
全く性的なことをしなければ大学生が小学生と付き合ってもいいのか?
そもそも付き合うの定義はなに?
やっぱり問答無用でだめだと思う。
心もだめだと

彼女の謝肉祭

うる波が美術の非常勤講師として務める高校の
立花さんと安曇くんの話。

安曇くんが立花さんのストーカーという情報が流れていた。
立花さんは学校1の美少女。
安曇くんは鹿野くんの絵が好きで、
絵を見に家に通っている。
幽霊の鹿野くんの存在を認めている。
美大を目指している。
実はふたりはいとこで、両片思い。
立花さんは子どものころデブで安曇くんにいじめられて見返すためにダイエットした。
安曇くんは好きだからいじめてた。

なんかほんわかむず痒いような話。
うる波は立花さんに誤解されて大変だな〜
鹿野くんはクールでよい。
死んでるからそうなのか、元々?

わたしたちはすでに、終わっている
といううる波の独白が心に残る。
それでも幸せなのだと。

エピローグ 秘密Ⅱ

度々、見合いを勧めてくる叔母に、
死んだ旦那さんが今でも好きだと言い切る。

あと、隣の夫婦だと思っていた老夫婦が実は兄妹だったと知る。
誰にでも秘密はあるのだ。

鹿野くんは、うる波ちゃんのそばにいてはいけない、
それでも俺はうる波ちゃんのそばにいる。という答えを出す。

最後に

世間に変に思われてもこの生活を続けていく決心をするうる波だけど、
私は鹿野くんがある日急に消えてしまわないか心配。
ずっと同じ気持ちなんてあるのだろうか。

ここまで読んでいただきありがとうごさいました。

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