はじめに
和山やま先生の『ファミレス行こ。』上巻とそれに続く第10話から第14話(最新話)のネタバレです。
『ファミレス行こ。』は前作『カラオケ行こ!』の続編で、4年後の話です。
聡実18歳、狂児43歳になっています。
コミックスは現在上巻が発売中、月刊コミックビームにて連載中です。
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第14話が掲載されているのは月刊コミックビーム 2025年3月号
カラオケ行こ!ネタバレ記事はこちら↓
登場人物(最新話までのネタバレ含む)
岡聡実

2005年4月1日生まれ。O型。
18歳。大学1年生。大田区蒲田で深夜のファミレスバイトをしている。
成田狂児

1980年5月5日生まれ。A型。43歳。
四代目祭林組 若頭補佐。聡実を3年間放っておいたが、空港に現れた。
カラオケ大会で負けて腕に『聡実』と刺青が彫ってある。住まいは大阪だが、仕事で頻繁に東京に来る。そのとき聡実にも会いにくる。
森田

聡実のバイト先の先輩。漫画が好き。特に『オトコのクンショウ』と『ねこねこパニック』という作品を推している。MUROMACHIというバンドのボーカルをやっている。
組長

祭林組の組長。カラオケが大好き。絶対音感を持っている。刺青を人に彫るのも好き。
南条マサノリ(ペンネーム:北条麗子)

『ねこねこパニック』通称『ねこぱに』の作者。
いつも聡実のバイト先のファミレスで酒を飲みながら原稿を書いている。
祭林組組長の実の息子。高校卒業と同時に家出した。
吉川マコト

北条麗子のアシスタント
宇佐純子(ペンネーム:めんたい子)

聡実の住むアパートの一階に住む女性。34歳。
スナックざくろに勤務。
『オトコのクンショウ』の作者。
岡田

ライター。祭林組、組長の消えた息子を追っている。狂児と聡実の関係もネタにしようとしている。
ファミレス行こ。ネタバレ
上巻ネタバレ
聡実はファミレスで食事中人にぶつかられたはずみで壁にある絵にコーヒーを零してしまった。拭いてもとれない。ちょうどバイトを探していたから、会計時に「ここ、バイト募集してますか?」と森田に聞いた。
舞台は大田区蒲田。
聡実は深夜のファミレスバイトをはじめた。
北条のヤクザっぽい会話は書いてる漫画の話。
聡実は狂児とLINEしている関係。ファミレスでバイトはじめて1ヶ月後くらい。バイトしてることをLINEすると『すごーい』とリアルな猫が言っているスタンプがきた。その漫画が北条が書いてる『ねこぱに』。
聡実は森田には狂児を親戚のおじさんと言ってる。
森田は『コミックバウム』という週刊誌を勧めてくる。『オトコのクンショウ』読んだ?『ねこねこパニック』も読んだほうがいい。
北条は聡実が何度も壁の絵の汚れを消そうと拭いてるのをみてそこに猫ちゃんを落書きしてくる。北条の担当は鈴木。北条たちは深夜のファミレスで漫画を描いている。
聡実は『狂児』と書いた500円玉貯金をしている。
スナックざくろ
狂児が宇佐純子という34歳の女性を採用した。
今週『オトコのクンショウ』休載、しばらく休載で森田はショックを受ける。
北条にはデビューから15年毎月欠かさずファンレターをくれるМさんがいた。北条のペンネーム北条麗子。今日も聡実の働くファミレスで酒を呑みながら漫画を描いている。一緒にいる眼鏡の男マコトくんはアシスタント。
ファミレスバイト明け、朝7:21聡実は狂児と待ち合わせしていた。
ふたりは喫茶店でモーニングを一緒に食べる。聡実は学校休み。近況を聞いてくる狂児に「なんだこの会話は」と思う聡実。
少し考えてから聡実は狂児に言った。「狂児さんになぁ、プレセントがあんねん。いつになるかわからんけど、そのときが来たら僕のために受け取ってくださいね。」
狂児は少し間を置いて「努力するわ」と答えた。
聡実は自室で貯金箱を眺める。下の階のスマホの呼び出し音がずっと鳴っているのが聞こえてくる。
北条は自宅でマコトと原稿を描いていた。担当から猫一匹で待ち構えているシーンを猫100匹のほうがいいと言われ、100匹描くことに。
担当の鈴木は『オトコのクンショウ』の担当でもあるから北条が休載ってなんかあったのか聞くとめんたい子先生は逃げたとのこと。めんたい子は北条のアシスタントをやってた。
部屋が汚いし、座椅子がきついからファミレスで描くことに。聡実は狂児と会ったあと寝てしまって置きたら19時だった。最悪や。
聡実の大学。同級生と話していてなんでそんなにバイトいれるのか心配される。(週5でバイトしてる)
バイトに入るとき森田に話しかけられる。『ねこねこパニック』通称『ねこぱに』がやばかった。集合体恐怖症の人がみたらたまったもんじゃないよ。『オトコのクンショウ』の休載の心の穴を埋めてくれる。
森田が聡実にライブのチケットを2枚くれた。MUROMACHIというバンド。聡実は知らんアーティストだな…と思ったがとりあえずもらった。同級生の丸山を誘う。
北条はファミレスで原稿中。鈴木から電話で実写化に際しての関係者との食事会の日時を教える「あさって18日日曜日の18時にインフィニティホテル。一階ロビー集合でお願いします。秋元という別の編集者がお供します。」北条は酔っていてファミレスのナプキンにメモする。鈴木はタイに逃げた。
酒を呑み、アシスタントのマコトと話しているうちにメモが落ちてしまう。
聡実がテーブルを片付けていると下に落ちたメモを見つけ捨ててしまう。そしてバイトをあがった。朝の7:10。北条が慌ててやってきてメモがなかったか聞く。
捨ててしまったが、聡実は内容を覚えていて伝えた『1・8・1・1インフィニティアキモト』それで北条は約束の日時と場所を思い出せた。この恩はちゃんと返すよ。と帰っていった。
丸山はムロマチのファンだったからライブ喜んで行く!とLINEがきた。
狂児からLINEが来ていて中華にいくことになった。
18日、北条はインフィニティホテルのロビーで待ちぼうけを食らっていた。時間は12時を過ぎている。秋元の連絡先もわからないから、とりあえず鈴木に電話してみる。つながらない。
聡実のアパートの1階には宇佐純子が住んでいて鳴り続ける電話を無視してタバコをすっていた。聡実が通りかかり、「電話鳴ってますよ…」と言いかけるが純子は「そうねぇ」とほほ笑み慌てる様子はない。
聡実は狂児と中華料理を食べる。
「狂児さんって蒲田でいつも何してるんですか?僕とご飯食べるだけ?それともストーカーですか?」狂児は蒲田の近くで親父の女に持たせてるスナック(ざくろ)の月締めで顔を出していた。ほかにも、いろいろ世話になっている。「ほんで聡実くんとご飯も食えるし、いいことしかないやろ」
聡実は楽な仕事ですね。と言い、狂児は就活失敗して絶望して死にたくなってもこっち来たらあかんよ。という。聡実は将来は公務員になる、父も兄も公務員だから。狂児にそう話した。
食事のあとはムロマチのライブに行く日だった。聡実のスマホの充電が切れてしまっていて、時間が分かるだけでも楽だろうと狂児が自分がしていた腕時計を「これ、あげるわ」と差し出す。「これつけてるとモテるよ。」聡実は借ります。次、返すんで。と受け取った。
北条はロビーで飲んだくれていた。時間は17時をすぎた。マジで誰もこねえ。そこに狂児が通りかかった。北条は狂児に気づき「俺だよ俺」狂児は「誰?」北条は「マサノリだよ、マサノリ!」
ムロマチのボーカルは森田だった。聡実がそれに気づき、丸山と打ち明けに呼んでもらえる。
場所はスナックざくろ。
丸山は『オトコのクンショウ』の話で森田と盛り上がる。
純子が聡実にオレンジジュースを持ってくる。アパートの上の階の子よねぇ。聡実の腕時計を見て「もらったの?大学生じゃ買えないでしょう。」という。聡実は父のお下がりで。と嘘を付く。聡実は狂児に「友達に充電器借りて復活しました。次時計返します。中華ごちそうさまでした。」とLINEしていた。
「お勉強頑張ってー。」という狂児のLINEに「言われなくても頑張ってます。将来のために勉強も貯金もしてます。会えるのはあと数カ月もないでしょうけど、またご飯しま」と文章をつくりかけて全て消す。
森田が酔いつぶれたから、聡実が家まで送った。サッポロ一番塩ラーメンが食べたい。作って。という森田のためにお湯を沸かす。聡実は純子の「大学生じゃ買えないでしょう。こんな高い時計」という言葉を思い出して検索してみた。10万くらいの時計かな…と思っていたら240万超えの時計だった。
お湯を沸かしながら狂児に腹が立ってきた。こっちはちまちま500円貯めて…あいつはバカ高いもんポンと簡単に手放せるんやな。アホらしい。と腕時計を沸かしたお湯につけ森田の部屋を出た。森田は寝ている。
次にバイトに行くとロッカーに森田からねこぱに1巻と腕時計がメモ付きで入っていた。『ねこぱに、実写化するから1巻読んでみて!あと時計煮込まれてたよー』ねこぱにの作者似顔絵がファミレスの壁の落書きと同じ猫だと気づく。
ファミレスでマコトに岡田という長髪をオールバックでひとつ結びした男が声をかけた。
「あれ?吉川!」岡田はライター。祭林組、組長の消えた息子を追っているとマコトに話す。岡田はマコトが漫画家のアシスタントをしてることは知っている。岡田はヤクザ記事を得意としていた。
組長の息子の写真は手に入ったんだけど…とマコトに見せてくる。それは20年以上前の写真で腕組みした狂児と黒猫(麗子)を抱っこしたマサノリが映っていた。もう一枚の狂児と聡実が食事をしているものだった。マコトは聡実が「この子ってここのバイトしてる子じゃない?」と気づく。
岡田は「ここ(ファミレス)の店員の子が、祭林組の男とたまに会ってるからどういう関係なのかなって。まっさらな大学生よ。まぁ、これは小ネタで面白そうだからついでに追ってる」と言う。昔の写真の狂児を指差し、その男がこっちの成田ってやつ。本命は組長の消えた息子。
マコトは「力にはなれないかな…」と言いつつ2枚の写真をスマホでとって北条(マサノリ)に『ライターがウロチョロしてますけど』とLINEを送った。
マサノリと狂児は居酒屋で酒を飲んでいた。マサノリは漫画家になって太ったから狂児は気がつかなかった。ちょうどマコトからのLINEを受け取り、狂児がファミレス店員と食事してるの、どういう関係?と聞いてくる。狂児は『甥っ子』と答えた。そしてアシスタント(マコト)にライターの名刺をもらうように言ってもらった。
中華食べた日の「お勉強頑張ってー。」のLINEから音沙汰がないまま4ヶ月たち10月になっていた。
聡実は狂児のことを期にしていた。500円貯金は113500円貯まった。
聡実はネットで『刺青 除去 費用』と検索し、12月には貯まるか。と、狂児にLINEした。
『生きてますか?12月に軽く会えませんか?』
『聡実』の刺青を消させるのだろう。
深夜のファミレス。北条とマコトはいつも通り原稿をやっている席に狂児も同席していた。
ねこぱには映画化する。鈴木はタイから帰ってきた。秋元は女性。マコトは狂児を知らないから「この人は?」と北条に聞き北条は「俺の実家のやつ」と答える。
狂児は親父に送るといってマサノリの写真を撮ろうとする。
マサノリは親父とは絶縁して漫画で食べてることは狂児しか知らないと思っていた。(高校卒業のとき狂児だけに漫画家になることを伝え家出したから。)しかし、家族全員、漫画家になったことを知っていた。
親父はデビューからずっと読んでて毎月手紙も送ってる。匿名で。みんなに言ったのは狂児。みんなで回し読みしてる。聡実が注文を取りに来た。狂児がふざけるから塩対応する。「どういうグループなん…これ…」と思いながらも。マサノリは毎月くるファンレターが親父からだったと気づく。
聡実に狂児から「来月また東京いくから焼肉行こ」とLINE。聡実は「焼肉は行きたい」と思った。
バイト上がり聡実は道で突然、岡田に話しかけられ名刺を渡されて若いころの狂児とマサノリの写真を見せられた。
「この人たち誰かわかります?」狂児、若っと言いそうになるのをこらえて「若い人たちですね」というが「知らない?成田狂児」と言われ一緒に食事をしている写真を見せられてしまう。「それ君でしょ?成田さんとどういう関係?」聡実は「叔父ですね」と答えた。さらに大阪のどこ?と聞かれるが個人情報なので…と誤魔化す。
さらにマサノリのことを狂児から聞いていないか聞かれるが知らないから「全く見たことない顔です。」と答えた。岡田は「売りたくなったら連絡してね」と言い残して引き下がった。
狂児と焼肉を食べるときに岡田の名刺を見せた。
「狂児のこと知ってるかってめっちゃ聞かれてんけど。」ファミレスで一緒にいたマサノリが組長の息子であることは教えるけど漫画家なこと誤魔化す狂児。
焼肉を久々に食べるから感動する聡実。自分も写真撮られてて叔父さんと誤魔化したことを話す。狂児の本当の甥っ子の話になり、会ってないけど「元気でやってたら別にええわ」という狂児に「…僕も」と聡実は答えた。
聡実は本題を切り出す「前にプレゼントがあるって言ったの覚えてますか?来月渡すんで…それ受け取ってもらったらもう、会わないほうがええんちゃうかなって思ってて。」
狂児は黙って聞いている。聡実は続ける「普通の大人になる準備をせなあかんし僕は。普通の人は知らん人に写真なんか撮られたりせえへんし」
狂児は「わかった。いい肉食って元気でがんばって」と答えた。
帰り道、前を歩く狂児。振り返り、「俺このまま大阪に戻るから。来月また連絡して。」と立ち去る背中に聡実はうしろから抱きついてしまった。
驚いた狂児は固まってしまう。「…なに?」と聞くと聡実は「…いや、確認。また連絡します。」と目を合わせず去っていった。狂児は取り残された。
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第10話
帰宅後、抱きついてしまったことを「なんであんなことしたんやろ」と激しく後悔する聡実。『ハグする理由』とネットで検索してみる。母性、好きを伝えるため。など出てくるが自分の気持ちが分からず頭を抱える。「好きを伝えるため…なんかそんな単純なもんではないやろ。そんなんとは違うってことだけはわかる…わかるけど、なんもわからん。」
ファミレスバイトに入るとき森田にハグのことを友達の話として聞いてみる「年上の人にご飯食べたあと、後ろから抱きつくのってどういう意図だと思います?」森田はお疲れのハグじゃない?というが、聡実は深刻な感じだからライブの打ち上げのノリとは違う。と答える。
そこでオトコのクンショウにそんなシーンがあったと話はじめ、オトコのクンショウの正式な題名が『乙子さんの乙女の訓練は生涯続く』だと判明。絶賛休載中!
ハグのことを大学でも相談してみる。女の同級生は「好きじゃん。普通に」とあっさり答える。
聡実はまだ悩みYahoo知恵袋で質問してみる。答えは『いちいち答えを出すな。好きとか嫌いとか考える暇あるなら勉強しろ。大人にかまけるな』だった。
第11話
大阪に戻った狂児は組長のところに顔を出した。
組長の苗字は『南条』。猫をたくさん飼っている。狂児は蒲田でざくろだけではなくデリヘルにも顔を出していた。親父がざくろに2年近く顔を出してないからたまには顔を出したらどうかと提案する。
猫はみんな狂児が嫌いで逃げてしまうが、ソファーの影から狂児の様子を見つめる黒猫がいた。
それをみて聡実みたいだと思い狂児は聡実のLINEを開く。そして、聡実に「もう会わんほうがいい」と言われたことを思い出す。
しかし、ちょうど聡実から「次こっち来るときは551の豚まん20個買ってきてください。」とLINEが入った。「明日行こか?りくろーおじさんもいる?」「そんなすぐにはいらん。りくおじもお願いします。2つ」親父が今月(11月)のカラオケ大会はざくろでやるか。と言い出した。
第12話
勤労感謝の日。蒲田にやってきた狂児は聡実に551とりくおじを渡す。
お昼だからどこかで昼メシくう?という狂児を聡実は551を一緒にうちで食べようと誘った。
お茶を出して551を食べている間、聡実は抱きついてしまったことを悶々と考えてした。
しかし、狂児は「こないだの焼肉の帰りな…」と全然違う昔カラオケ屋のバイトで一緒だった姉ちゃんに会った。という話をしだした。
聡実は「アレについては触れない感じなんやな…どうでもいいことやってんなか。狂児にとっては」と黙って豚まんを食べた。こうやって生きてきたんや。この男は。知らん顔して、ずっと。
「これから蒲田でカラオケ大会あんねん。」と家を出ようとする狂児に聡実は聞いた。
「僕のことなんやと思ってる?」
逆に狂児は聞いた「聡実くんは俺とどうなりたいの?俺のことどうしたいの?」
聡実は黙ってしまった。どうなりたいんやろ…狂児をどうしたいんやろ…。ヤクザ辞めてほしいとか口が裂けても言われへん。狂児が足洗うことがあっても僕が背負える人じゃない。と俯いてしまった。「なんかあったらまた連絡して。」と狂児は部屋を出ていった。
第13話
どこの喫茶店。北条。ねこぱにの映画は5年後だと鈴木が話す。
向かいの席に組長がたまたまいてマサノリと目があった。お互いを認識する。20年経ってもすぐわかるもんやな…、
ざくろでカラオケ大会。組長の女はジヨン姉さん。純子は自分がヤクザに雇われていることを知り、飛ぼうかな。と考える。鳴り続けていた電話の相手は鈴木。純子は『オトコのクンショウ』の作者。休載から半年。鈴木の連絡を無視していた。
狂児は『紅』を熱唱する。
聡実が狂児にLINE「ちょっと確認したいことがあるのでいまから…」
第14話
聡実に呼び出された狂児は、カラオケ大会をタバコを買いに行くと言って抜け出し、マクドナルドにいる聡実に会いに来た。
聡実は憎まれ口を叩いたあと「ほんで確認てなに?」と聞く狂児に本心を話した。
その前に話が逸れる。僕がおらんでもカラオケ大会できるんやな。狂児は今日の『紅』がドベやったらまた頼むわ。先生。と言った。
聡実はやっと本題を口にする。「「僕とどうなりたいか」っていう質問に対する答えですけど、僕はこれからもこうやって会える関係でいたいと思ってる。ずっと一緒にいたい。逆に狂児さんは僕とどうなりたいんですか?ヤクザやめられへんの?」
狂児は「親父が死ぬまではやめへん。でも、聡実くんが俺を必要としなくなるまでは一緒におるよ」
聡実はその返事は想定外で考えたくてトイレに篭った。最初に必要としたのは狂児のほうやん。腹立つ。親父が死ぬまではやめへん。と言ったことに、絶対ないと思っていたヤクザを辞める可能性を感じてしまい離れると決めていたのに逃げられない。期待してしまう。
戻ってきた聡実は「組長っていつ死ぬん?」と狂児に聞いた。「なんちゅうこと聞くねん」
聡実はこれからバイトだと言って席をたった。来てくれてありがとうございました。とお礼を言い、狂児は「なんかあったらまた連絡して」と言ってマクドナルドで聡実を見送った。
残された狂児は残されたポテトやナゲットを食べながら「さて……どうしようかなぁ」とつぶやいた。
第15話ネタバレ→
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急にこのふたりにどはまりしました。
いっけんすると狂児が軽い気持ちで手を出した(?)聡実が思いのほか本気になってしまった…
という感じに見えるのですが、狂児は『聡実』と刺青を入れていることや、『カラオケ行こ!』のラストの再会時、「ほんまは会いたかったよ。すごく」と言っていることから狂児も聡実が好きではあるけど、その“好き”は聡実が狂児に向ける“好き”と同じなのか…
続きがきになります。次号の発売日が近くてよかったです。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
第15話ネタバレ→
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