はじめに
波場章史さんの『バックランク』第12話から第15話のネタバレです。
バックランク – 波場章史 / 【第12話】名もなき英雄 | マガポケ
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ネタバレ
第12話『名もなき英雄』
不破が本部から安吾と廻間兄弟が乗るの車が茨城県に入ったことを確認し、今夜は僕達の勝ちだ。と皆に宣言した。
しかし、銃撃事件のマスコミ対策や刑事部の動きに注意、半グレとの追いかけっこも、10日以上続けるべきだと指示を出す。
プロジェクトが始動して以来、ここまで危機が訪れたのは初めてだった。
それは凪乃イザナの能力を見誤っていたからだ。
乾だけがブレなかったと感心する不破。
乾の進学先は6キロ圏内に含まれていた。乾は姉に何かあったときのため孤児院からに離れたくなかったのだ。
不破は15年前のことを思い出した。
共に潜入捜査していた後輩の葬式。本当のことを身内にも死ぬまで言えないことに心が折れそうになり、愚痴をはいた。
そんなとき体力作りで姉と走り込みをする乾を見かけた。(姉は自転車で追いかけてる。)姉が不破に気づく。乾は「“知らなかった。”“思いつかなかった。”を言い訳にしたくない。何手も先を見通す頭脳も肉体的な強さも全部欲しい。だから頑張る。」とどうしてそこまで自分を追い込むのか聞く姉に答えた。それを聞いた不破はいつもの自分を取り戻した。
俺たちは日の目をあびるために頑張ってるんじゃない。ただ悪党共をのさばらせたくないだけ!
とにかくまだ油断は禁物だとイザナの動きに注目する。
第13話『仮面の下』
安吾と廻間兄弟は茨城県のとある廃墟に身を潜めていた。
2日たったがイザナから連絡がなく、夜露に当たる陽露。完全にイザナ信者の夜露と、イザナは失敗し自分たちは逮捕されるのではないかという陽露に亀裂が生まれはじめる。
それを見ながら、こういった亀裂を黒縄会の中に起こさせることが、不破達の狙いだと気づく安吾。“あの仕掛け”も動き出しているはず…。と不破が来ていた暗号らしきTシャツを思い出す。
イザナは乾のと姉の学生時代のアルバムを確認していた。
そして公安からのメッセージ(暗号)と思われるもの数点をもとに思考を巡らす。暗号にとっかかりがなさすぎることから、2人(乾と安吾)が何もしなくても成立する作戦だと考える。2人が自由に動けるかは公安には不明だから。しかし、公安は罪をでっち上げ逮捕という形で安吾と乾を救出することもできるはず。それをしないのはなぜか考えたとき、“潜入捜査の続行が最優先事項”だと気づき、安吾が潜入捜査官だった場合20年以上たっているから、そんな何十年もかけて手にしたいものは、組長の椅子だと思い当たる。まさか…と思っているとき、イザナのスマホが鳴った。スマホを確認して大笑いするイザナ。スマホに映し出されたのは、乾の姉の写真だった。
動揺する乾。イザナの指示でゲンが乾に関節技を仕掛け、床にねじ伏せた。
第14話『悪魔の選択』
イザナによる乾の生い立ち調査は姉の居場所を探すための目くらましだった。
イザナにメッセージを送ってきたのはゲンすら正体を知らない部下。イザナが撮影した映像は全てその部下もみていた。
イザナは「これが絶望の味だよ」と、もう一度姉の写真を見せた。「見つけた。」というメッセージ。乾は自分自身を許せなくなった。また同じことを繰り返し守れなかった。と過去を思い出す。
イザナは真実を吐くようにいう。自分たちが潜入捜査官かどうか。他にもいるのか。お姉ちゃんの首や手足が体から離れてもいいっていうなら話は別だけど。と脅す。「お前らが欲しいのは日本一の玉座だろ?」そこまでバレている。
乾は“どちらを選ぶかなんて決まっている!!”とゲンの指を噛み、怯んだすきにゲンを跳ね返した。そしてゲンから銃を奪いゲンをボコボコにした。ゲンが動かなくなると乾はイザナに銃口を向けた。「言い残すことは…?」
イザナはちゃんと眉間を狙うように言う。狙いを定めた瞬間、乾が口角を上げ、イザナは乾が笑ったと驚いた。乾は引き金を引いた。
第15話『揺るがぬ答え』
乾はわざと弾を外した。
イザナは本当に乾が殺す気ならゲンを撃ち殺していたはず。ゲンを人質に姉に手を出さないよう交渉すると予想していた。しかし、乾は「殺さなかったのは俺が潜入捜査官じゃないからです。」と銃と弾丸を手から離した。イザナのスマホが鳴る。「逃げられた」とメッセージ。
乾はイザナが2回目に見せてきた姉の写真も、発見時と同じで拘束された写真ではなかったこと、イザナにとって切り札だったはずのこのカード(姉)を不完全な状態で自白に誘うために切ってきたことに違和感を覚えていた。そして、あの写真がイザナの限界なら不破を信用して任務を続行するべきだと考え実行した。
不破は実行班を使って乾の姉を確保していた。「よかった…!!これで乾くんに殺されずに済むよ…っ!!」
第16話ネタバレ→
おわりに
安吾がポンコツだと単行本宣伝話でネタにされていておもしろいです。
20年も何やってたんだろう…と思います。
バックランク – 波場章史 / 【単行本宣伝話】 | マガポケ
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。
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