はじめに
『ねずみの初恋』8巻(65〜74話収録)のネタバレです。
8巻はねずみの「知らないところ」で物語が進み、
読者は登場人物たちの“裏側”を突きつけられる、非常に濃い巻となりました。
📚ねずみの初恋 8巻を読むならこちら
👉【おすすめ】DMMブックス(高還元・初回70%OFF)
👉 Amazon(スマホで読みやすい)
👉 楽天ブックス(ポイント派はこちら)
ねずみの初恋8巻ネタバレ
第65話『love life』
ねずみは、どうしても碧の声が聞きたくて、新しい携帯で電話をかけた。
やっとつながった瞬間、「…もしもし」と聞こえた声に、大粒の涙があふれる。
「…あおくん、大丈夫…?」
慌てて「ねずみです…」と名乗ると、ようやく返事が返ってきた。
ただ、その声はいつもの碧とは少し違う。
声が変だと尋ねると、「薬の副作用で」と言われた。
ねずみは、過去の“あの瞬間”を悔やみ、何度も「ごめんなさい」と謝った。
そして「この電話を最後にもう会わない」と言おうとする。
しかし電話の向こうの碧は、
「待って。おれは何があってもねずみちゃんの味方だから。愛してるよ。」
と告げる。
――けれど、話していたのは碧ではなくペトロだった。
ねずみはその事実を知らないまま電話を切った。
ペトロは、意識不明の碧が眠る病室にテントを張って暮らしていた。
その夜、ねずみは碧がいつも寝ていた布団にくるまり、
「許されちゃだめ。ごめんなさい……」とつぶやきながら、
それでも碧の匂いを吸い込み、体を丸めて泣いていた。
あの日、碧の首を刺した瞬間が脳裏によみがえる。
第66話『p』
ペトロは語る。「ねずみさん以外、ほとんど忘れました。」
舞台は中国・延辺。
少年スサム、タビタ、そして幼いペトロ(当時の名はレモン)。
雑誌を見て騒ぐ普通の子どもたちのように見える3人だが、
レモンには“韓国から借金で逃げてきた”という暗い背景があった。
スサムは遺伝の目の病気で、あと2年で失明すると告白する。
金がなく、手術も受けられない。
そんな絶望の中、タビタが言った。
「密航しちゃう…とか?」
レモンは、自分も密航してきたことを話し、
貨物船に乗り込む方法を2人に教えてしまう。
こうしてスサムとタビタは船に忍び込み、
希望を語りながら出航していった。
しかしその計画は――
2人の臓器を売りさばくためのルートだった。
ヒソクは優しく頭を撫でながら
「向こうに着くまでは幸せでしょう。あなたは苦しまなくていい」
とレモンに告げる。
レモンは、子どもでありながら“人を売る側”に組み込まれていった。
第67話『t』
ペトロの過去が続く。
彼は豚磨と同じテーブルで食事しながら、
地下に監禁された子どもたちの“撮影係”として働いていた。
豚磨は淡々と指示を出し、
「空っぽだから、なんでもできる」と語る。
水鳥が犯された日の映像も――
ペトロは撮っていた。
そして、ねずみが豚磨に襲われかけたあの日。
カメラを構えていたペトロの目の前で、
ねずみが反撃し、豚磨が血を流して倒れた。
ペトロは反射的にナイフを握り、ねずみに飛びかかった。
刺す寸前でねずみに腕を掴まれ、初めて真正面から目が合った。
その瞳は、ペトロにとって“人生の意味が生まれた瞬間”だった。
次の瞬間、ねずみはガラス片でペトロの首を切る。
血を失い膝をつきながら、ペトロは恋に落ちた少年の顔で、
「素敵です。」
とつぶやき、倒れ込んだ。
第68話『r』
半年ぶりにヒソクが病院を訪れ、ペトロの処遇を告げる。
豚磨は仮死状態。
暴力団に保護されているが、人身売買の事実を隠したい組には、
いずれ“豚磨に近かったペトロ”へ疑いがかかる。
ヒソクは言い放つ。
「火炙りにします。顔が割れている可能性がありますから。」
お祭りの夜、花火を見せたあと、
ペトロは実際にバーナーで焼かれ始めた。
しかし途中でヒソクは離席し、ペトロは一人残された。
その時――
ねずみの幻が現れる。
「もう一回会えたら『奇跡』じゃなくて『運命』だね。」
ペトロは涙を浮かべるが、
目を開けるとそこは燃え続ける部屋。
扉の外では、ランドセル姿のねずみが二人を殺していた。
「終わりました、テング先生」と電話している。
ペトロはその横顔を、ただ見つめていた。
第69話『suck』
ペトロ側
ねずみと碧の部屋へ侵入していたペトロ。
「僕は死んだ人間として扱われているのでしょうか」と泣きながら出てくると、
財布を届けに来た碧と水鳥に遭遇する。
そこへ隣室から風呂上がりの中縹が登場。
「あれ?久しぶりだね、パンツ君。
なんでここいるの?中で話そうよ。ねずみちゃん起きちゃうから。」
碧とペトロは顔を合わせたまま固まる。
ねずみと水鳥側
拳銃練習に来ていた2人。
水鳥はねずみの新しい携帯を茶化しつつ、
「彼氏が生きてるねずみが羨ましい」と漏らす。
しばらくして水鳥が戻らず、ねずみが電話をかけると――
水鳥は豚磨を撃とうとしていた。
・ねずみは組に逆らって“彼氏”を作れた
・自分も誰かに反抗してみたかった
・豚磨の中に“パパ”を感じてしまうのが嫌だった
涙をこらえながら銃口を向け続ける水鳥に、
ねずみは必死に呼びかける。
「一回話そうよ、水鳥。」
しかし水鳥は通話を切り、そのまま引き金を引いた。
弾は当たらず、豚磨が「敵ですっ」と叫ぶ。
力が抜けて崩れ落ちる水鳥に、
ねずみは両肩を掴んで言う。
「私は味方だから。水鳥の味方だから。」
第70話『stuck』
ねずみは病院を訪れ、
碧の病室を探して何十もの部屋を覗き続けていた。
看護師・白浜に見つかり怪しまれるが、
「自分のせいで怪我をさせてしまったから誰も教えてくれない」と説明。
白浜は呆れながらも付き添い、
帰り際に白樺の御香を渡してくれた。
ねずみはその香りに包まれながら、
見つからない碧のことを思い、ぼんやりと佇む。
第71話『stuck』
水鳥は殺しを終え、浅葱の車に乗っていた。
“豚磨を殺そうとした”と打ち明けると、
浅葱は動揺して車を脱輪させてしまう。
雨の中、助けが来るまで車内で待つ2人。
水鳥は感情を閉ざし、
一方で浅葱は彼女の心を案じ続ける。
その頃、豚磨はヒソク・ペトロらが参加するWEB会議に出席していた。
組織が再び動き出している。
車内では浅葱が封筒を差し出す。
中には、2人で海に行ったときの写真。
「キモ」と言いつつ、
水鳥の顔は真っ赤だった。
第72話『nap』
水鳥が気持ちよさそうに寝ている部屋に、
インターホンが何度も鳴る。押しているのはねずみ。
水鳥が飲んだと思われるスイカジュースが残る部屋。
奥のトイレから豚磨が現れる。
豚磨はゆっくりと本棚を持ち上げ――
眠っている水鳥の上に落とした。
二度。
血が床を染める。
第73話『START』
ねずみは、瑠璃と豚磨のクルーズ旅行の護衛として同行する予定だった。
しかし瑠璃はトイレでねずみに詰め寄り、
「ねずみは、いつ死んでくれるん?」
と冷たく言い放つ。
その直後、窓から伸びた手により瑠璃が拉致される。
同じ頃、豚磨も姿を消す。
ねずみが風で飛んできた麦わら帽子をキャッチすると、
船の上から豚磨が「ねずみさ〜ん」と呼んでいた。
瑠璃と豚磨は拘束され、
ヒソクが背後にいることが判明。
巨大なコンテナ船“DORCAS”が近づいていく。
第74話『love live』
ねずみは貨物船へ乗り込み、
組員2人はスナイパー・スハンに撃ち殺される。
ヒソクは瑠璃と豚磨を人質に、
鯆へ電話をかけ取引を持ちかける。
「豚磨を返すかわりに、ねずみを渡せ。」
しかし鯆は、ねずみにこう命じた。
「そこにおる奴ら、全員殺せ。瑠璃と親父以外。」
ヒソクも豚磨も、呆然とする。
ねずみはすでにスハンを殺し、
ヒソクへ照準を合わせていた。
“碧が退院した”
“これが最後の仕事”
その二つの言葉が胸に響き、
ねずみの目には涙が光る。
「はい。」
ねずみは静かに、しかし確実に引き金を引く覚悟を固めた。
コミックス8巻を読む価値
ここまで読んでしまうと、
「もう全部知っちゃったし、買わなくてもいいかな…」
と思う人もいるかもしれません。
――でも、この作品に限っては“知っているだけでは味わえない”瞬間が多すぎます。
たとえば、
ねずみの涙の震え
文字では伝えきれない、
“泣く直前のあの表情の崩れ方”が、絵になると別物。
ただの「謝罪」じゃない。
「生きていてごめんなさい」に近い震え方をする。
水鳥の心が折れる瞬間
ネタバレでは淡々として見えるかもしれませんが、
絵で読むと「息が止まる」ほど静かで痛い。
電話越しの表情。
豚磨に銃を向ける手の震え。
最後に見せた、子どものような影の落ちた顔。
全部、漫画で読むと刺さり方が違います。
ペトロの“ねずみを見る目”
文章では説明にしかならないけれど、
漫画だとペトロの目が本当に恋に落ちていて、
怖いのに美しくて、ページをめくる手が止まらない。
「素敵です。」
この一言の“温度”が、文字と絵ではまったく別。
そして、8巻は「この物語の核心に触れ始める」巻
ペトロ
豚磨
ヒソク
白浜
組織
鯆
今まで点のように散らばっていた要素が、
8巻で一気に線になり始める。
ネタバレを読みながらでも、
いや、ネタバレを読んだからこそ――
「このコマはどんな表情で描かれているの?」
「この言葉はどんな声のトーン?」
と、自分の中の“空白部分”を埋めたくなるはずです。
ねずみの初恋8巻は「電子版」で読むのがいちばん快適です【理由3つ】
「紙と電子、どっちで買うべき?」と悩む方へ。
私自身は電子版で読んでいますが――
この作品は本当に電子向きなんです。
その理由を3つだけ、シンプルにまとめました。
📚ねずみの初恋 8巻を読むならこちら
👉【おすすめ】DMMブックス(高還元・初回70%OFF)
👉 Amazon(スマホで読みやすい)
👉 楽天ブックス(ポイント派はこちら)
見開きの迫力が“電子版のほうが100%完全に見える”
ねずみの初恋って、
“見開き1枚絵の殺傷力”が尋常じゃない作品です。
ペトロの妄想シーン
水鳥が壊れる瞬間
コンテナ船のスケール
ねずみが照準を合わせるシーン
これらは、1枚絵として見られると衝撃が桁違い。
紙だとどうしても“綴じ(ノド)”に絵が吸い込まれて、
- 顔が少し隠れる
- 線が曲がる
- 構図が崩れる
といった、もったいない現象が起きます。
電子版なら 画面いっぱいに見開きがドン! と出るので、
作画の良さを100%そのまま味わえます。
パソコン・タブレットでの“大画面読み”が強すぎる
私は普段スマホだと絵が小さく感じるので、
パソコンの大画面で電子版を読む派です。
これ、本当に快適で、
- 表情の細かさ
- 銃の描き込み
- 船・海・光の描写
- キャラの体のライン
全部めちゃくちゃ見やすくなります。
文字では伝わらない“息づかい”が見える感じ。
紙では拡大できないので、
繊細な作画を楽しむなら電子が圧倒的。
特典・描き下ろしが現時点で「紙にも電子にもない」
今回の8巻は、
- 書店特典
- 限定ペーパー
- 追加描き下ろし
などが一切なし。
つまり、
紙だけのメリットがほぼない状態。
だったら、
✔ 大画面で読める
✔ 拡大できる
✔ 見開きが綺麗
という電子版の魅力がストレートに勝ちます。
こんな方には特に電子版が向いています
- スマホの画面で読むと小さく感じる
- とにかく“絵の良さ”を最大限楽しみたい
- 見開きの迫力をそのまま味わいたい
- PC・タブレットを持っている
- すぐ読みたい(発売日0時配信が便利)
このどれか1つでも当てはまる人は
絶対に電子版のほうが満足度が高いです。
📚ねずみの初恋 8巻を読むならこちら
👉【おすすめ】DMMブックス(高還元・初回70%OFF)
👉 Amazon(スマホで読みやすい)
👉 楽天ブックス(ポイント派はこちら)
おわりに
誰一人として“普通の愛”を持てない世界で、
それでも誰かを想う気持ちだけは、確かに存在する。
8巻は、その“壊れた愛”がもっとも激しく心を揺らす巻です。
ネタバレを読んでいても、
ページを開くと絶対に後悔しません。
ここまで読んでいただきありがとうごさいました。


コメント